最新出演映画では、ヒロインをキュンとさせる役作り
――続いて、蒼田三月役を演じられた「COLOR CROW」について。
これまでもアクションの舞台はやってきましたが、しっかり殺陣を学び、剣を振るシリーズは初めてだったので、この役をやらせていただいたことで、殺陣が上達し、身体がより動くようになりました。
実は22年に公開された映画版の『COLOR CROW‐緋彩之翼‐』と、今回公開される『きみといた世界』の撮影時期がかなり近かったうえ、同じスタジオでの撮影だったんです。そうやって、映像のお仕事が続いたことも嬉しかったですね!
――2.5次元舞台を演じる上で、阿部さんがいちばん心がけていることは?
ファンのみなさんが持つキャラクターのイメージは、やっぱり僕ら以上に強いと思っているので、そのイメージを崩さないことは大切です。また、僕らは舞台上で、漫画やアニメでは描かれてない部分を見せないといけないと思っているので、常に想像の先にある「+α」を見せることを心掛けています。
――最新映画出演作『きみといた世界』ではヒロインの憧れの存在であり、主人公の恋のライバル役である工藤佑太役を演じられています。
前の事務所を辞めて、今後どうなっていくか? というときに、このお仕事をいただいたという意味では、これも転機となった作品といえるかもしれません。だからこそ「また、ここから役者として成長していくんだ」という意気込みで挑んだ作品です。
役柄的には、ヒロインをキュンとさせるというか、自分に意識を向けさせないといけないので、それを意識しながら演じました。シーン的には決して多いわけではないですが、しっかりお客さんの印象に残るように、お芝居を作り上げていきました。そんななか、撮影の心残りは髪型です(笑)。
2024.12.13(金)
文=くれい響
撮影=深野未季