穀物や野菜を中心とした食事法、マクロビオティック。この連載では旬の食材を使った簡単マクロビレシピを紹介します。オールベジとは思えないしっかりしたおいしさと食べごたえは、週末のブランチや友人の集まるパーティレシピにもぴったり。ストイックになりすぎない「ゆるマクロビ」をはじめましょう。
苺のジュレと豆乳のムース
寒天パウダーと合わせて葛粉を使い、滑らかな食感の豆乳ムースを作ります。
本来ムースを作るときには、生クリームをホイップし、卵白を泡立て、ゼラチンでジュレを作り、その3つを混ぜ合わせるという4つの工程が必要ですが、お鍋一つでできてしまう簡単レシピをご紹介します! その仕上がりは、ふんわりとしたムースと滑らかなプリンの舌触りを併せたような食感です。
甘味の増した露地物の苺とリンゴジュースのジュレを乗せて仕上げれば、見た目も華やかなスイーツの出来上がり。甘さ控えめのヘルシーレシピですが、美味しすぎてつい「おかわり」してしまうので食べ過ぎ注意です!
苺のピューレは沢山作って冷凍も可。凍らせたピューレと豆乳、甘味に甘酒を少し加えてミキサーにかけるお手軽シェイクもお勧めです。
【旬の食材】苺
「苺」はレモン果汁を上回る量のビタミンCを含んでいるほか、血液を作るビタミンと言われる葉酸も豊富に含んでいるので、貧血予防にもなる食材です。漢方では呼吸器系の働きを良くし、風邪を予防して胃腸の働きを活発にして心身を元気にする効果があると考えられています。
マクロビ的には温帯地域で育つ苺は南国育ちのフルーツのように体を冷やしすぎないものとし、旬の季節には朝食やデザートに取り入れたりします。また、東洋の陰陽五行説によると赤い色は「喜び」の感情を表すとか。
苺は見ているだけでもかわいらしいですが、口に広がる甘酸っぱさに思わず笑みがこぼれるのも、赤い色からくるのかもしれませんね。
赤い苺の「喜び」パワーで素敵な笑顔の毎日が送れるよう、美味しく食べてくださいね。
<次のページ> 「苺のジュレと豆乳のムース」のマクロビレシピ
2014.04.25(金)
文=中村恭子
撮影=秋元良平