湖畔サウナと、メロウな音楽、焚き火に酔いしれる夜

 初日のアクティビティを体験したあとは、しばしの自由時間。何をして過ごそうか迷っていた筆者でしたが、木崎湖の湖畔には、常設のサウナ【SAUNA STAND KOKAGE.】があるとのこと。ふたたび着替え、サウナに入り、室内で一緒になった参加者と歓談しながら、ロウリュを体験。

 「もう限界……!」という状態で外に出ると、なんと水風呂は「木崎湖」そのもの。冷たい水が心地よく、夕暮れの湖畔の景色とともに、最高のととのいタイムを過ごせました。

 そして夜は、お楽しみの音楽の時間。薄暮のライブ出演は、アーティストであり文筆家としても注目を集める、シンガー・ソングライターの柴田聡子。

 彼女が以前、木崎湖を訪れた際に感じた思いをつづった『Kizaki Lake』など、1時間のパフォーマンスを披露。途中、柴田さんは感極まって涙をこぼす姿も見られました。

 続いて、夜がふけて出演したのは、ラップとメロディをシームレスに行き来するサウンドが人気のMC、Daichi Yamamoto。

 「盛り上がりたかったら、みんな前に来て!」という彼の一言をきっかけに、チルモードだった会場の雰囲気は、一変。演者がステージから下りてきて、観客と一体となって盛り上がるなど、ボルテージは最高潮に。会場で踊り楽しむ参加者の姿が印象的でした。

 ライブが終わると、筆者は焚き火のもとへ。2組のアーティストによる美しい音色の余韻に酔いしれながら、焚き火の音とぬくもり、湖から聞こえる波の音、そして虫の音……。なんとも言えない心地よい音色の合奏に包まれながら、2時間ほど、焚き火を楽しみました。

 ほかの参加者たちは歓談しながら、会場に置かれた巨大ジェンガを楽しんだり、恋バナをしたり、誕生日の参加者を見つけるや「ハッピーバースデー!」の大合唱でお祝いしたり……。

 筆者が知っている日本の「楽園」は、新潟・苗場のフジロックだけだったのですが、木崎湖の湖畔に、もうひとつの「楽園」をみつけることができました。

 そして、参加者はそれぞれ、ザ・ノース・フェイス貸し出しのテントに宿泊し、就寝。

2024.10.05(土)
文=CREA編集部