この記事の連載
そこにいるだけでハワイにいるような空気に浸れる「ザ・カハラ・ホテル&リゾート 横浜」。
シェフ/パティシエの髙田一哉さんは、フランス「トロワグロ」や、田園調布「レピドール」などで学んだ「基本を大切にする」という教えを長年守り続けており、クリスマスケーキもまた、モダンに見えてクラシックなフランス菓子を味わうことができます。
2024年のクリスマスケーキのテーマは、まさに「クラシック・ラグジュアリー」。引き渡しの「THE KAHALA LOUNGE」は、横浜みなとみらいの海を一望できて開放感いっぱい、大きなクリスマスツリーも飾られ、ケーキをピックアップするだけでも気分が盛り上がりますよ!
新定番、ベイクドチーズケーキをクリスマスに
今夏、新たに発売されてから人気となっているスペシャリテのベイクドチーズケーキが、クリスマスカラーをまとって登場! シェフが30年もの間、試作を繰り返して作り上げたというチーズケーキです。
湯煎でしっとりと焼き上げたベイクドチーズケーキには、クリームチーズと、フレッシュなフランス産フロマージュブラン、コクを出すためにクレームドゥーブルをブレンド。卵には神奈川県相模原の「恵壽卵」を加え、なめらかにすり混ぜ合わせています。
グラニュー糖などの白砂糖は加えず、フランス産のオレンジのハチミツと、ホワイトチョコレートで上品な甘さを表現。土台のザクザクと香ばしい食感のクランブルは、甜菜から採れた精製されていないミネラル分豊富な、フランス産の砂糖「ヴェルジョワーズ」を使用することで、滋味深い香ばしさを感じます。子どもから大人まで、みんなが大好きな味わいです。
シグネチャーケーキの伝統的オペラ
髙田シェフが働いていたフランス・ロレーヌ地方のお店のレシピを使った伝統的な「オペラ」は、シグネチャーケーキのひとつ。メインダイニングのイタリア料理「RISTORANTE OZIO」のデザートとしても人気です。
コーヒーシロップをたっぷりとしみ込ませたスポンジ生地、コーヒーバタークリーム、チョコレートガナッシュが7層に重なり、繊細な味わいを奏でています。
香りづけのコーヒーエキスには、ホテルで提供しているエスプレッソをじっくりと蒸らして、力強いアロマを抽出。バリっと焼きこんだ生地に、このコーヒーエキスをジュワリと浸み込ませています。
バタークリームにはアングレーズを加えコクをだし、ガナッシュにはカカオ66%のビターなチョコレートを使用。生地とクリーム、ガナッシュが一体となり、なめらかな口どけで、一口ごとにジワリと広がるコーヒーとカカオのマリアージュがたまりません。
2024.09.29(日)
文=下井美奈子