この記事の連載

 のっけることで生まれる、新たなおいしさ。フードライターの白央篤司さん、ごはん同盟のしらいのりこさんが「のっけて、食べる」楽しさを、毎日交互にレシピ付きで綴っていきます。

 きょうの当番は、白央さん。

※本記事は、再公開したものです(初出:2022年10月1日)

» きのうのレシピ「カツオのカレーたたき丼」

連載「のっけて、食べる」が一冊の本に!

フードライターの白央篤司さんと料理研究家のしらいのりこさんが、365日毎日交代で綴ったCREA WEBの人気転載「のっけて、食べる」の書籍が発売。365種のレシピの中から厳選した98レシピを収録しました。簡単でおいしくて、ちょっとの工夫で栄養もとれて、しかも洗い物も減らせる……忙しい私たちの助けになること間違いなしの一冊です。

発売日 2024年9月11日(水)
定価 1,540円(税込)
文藝春秋
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vol.79 わかめたっぷりのっけうどん

わかめたっぷりのっけうどん。
わかめたっぷりのっけうどん。

 時折、ドサッとわかめをのっけたうどんが食べたくなります。食べたくなる、という軽い感じではなく「欲する・求める」ぐらいの強い気持ち、強い愛。そんな日があるんですよ、私。わかめうどんに関しては。

 わかめ独特の磯の香りには、濃厚ないりこだしを合わせたい。めんつゆやうどんつゆの素でも充分ですけど、今回は出汁からひいて作る手間ひまバージョンを書いておきます。ちょっと贅沢に作りましょうか。

■材料(作りやすい分量)

・乾燥わかめ:5~6g程度
・いりこ:15g
・だし昆布:8cm角
・うどん:1玉
・水:800ml
・酒:大さじ1と1/2
・薄口醬油:大さじ1と1/2
・塩:少々
・ねぎ、なると:お好みで

■作り方

(1) 容器にいりこと昆布、水を入れて、冷蔵庫でひと晩(8時間程度)おき、出汁をひく。

(2) いりこと昆布は取り出して、鍋に(1)、酒、薄口醤油を加えて沸かし、塩で味を調える。

(3) 乾燥わかめをパッケージの表示にしたがって戻し、水気を切っておく。うどんをゆでる。

(4) 器にうどん、つゆを入れて、わかめをのせる。

 わかめは今回、三重県鳥羽産の新物を使っています。香りと歯ざわり、とてもいい。私は東北育ち、三陸産のわかめが長らくなじみのものでしたが、やっぱり個性が違いますね。一概には言えないけど、三陸は逞しく、鳥羽は繊細な感じがします。どちらもそれぞれのおいしさ。

 しかし昨日のカツオとカレー風味をあわせるのっけごはんはうまそうだった……。しらいさんのカツオ愛の深さも思います。今度カツオ料理飲み会、やりましょー。

おいしいもののっけ隊(隊員2名)

白央篤司(はくおう あつし)

「暮らしと食」がテーマのフードライター。日本各地のローカルフードに詳しい。著書に『自炊力』(光文社新書)など。オレンジページやメトロミニッツなどでコラム連載中。
https://www.instagram.com/hakuo416/


しらいのりこ

お米料理研究家。米農家出身の夫、シライジュンイチと共にごはん好きの炊飯系フードユニット「ごはん同盟」として、美味しいご飯の炊き方やお米の料理、ごはんに合うおかずなどのレシピ考案を行う。
https://linktr.ee/shirainoriko

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Column

のっけて、食べる

のっけることで生まれる、新たなおいしさ。フードライターの白央篤司さん、ごはん同盟のしらいのりこさんが「のっけて、食べる」楽しさを、毎日交互にレシピ付きで綴っていきます。

2024.10.01(火)
文・撮影=白央篤司
イラスト=二村大輔