◆Gondwana Rainforests of Australia
オーストラリアのゴンドワナ雨林
恐竜が暮らしていた太古の昔、巨大なゴンドワナ大陸が分断と移動を繰り返したことから誕生したとされるオーストラリア大陸。そのゴンドワナ大陸にあった森林が現在まで形をとどめているのが、クイーンズランド州南東部とニュー・サウス・ウェールズ州北東部にまたがる多雨林だ。
数億年前の原始の姿を残した動植物が生き続け、多くの絶滅危惧種が生息する貴重なスポットとなっている。
◆Sydney Opera House
シドニー・オペラハウス
シドニーのアイコン的存在であり、オーストラリアで最も有名な建築物ともいえるシドニー・オペラハウスは、16年もの歳月をかけて1973年に完成。
建築家ヨーン・ウッツォンによる貝殻や船の帆を思わせるフォトジェニックなデザインのみならず、構造工学と建築技術においてもその卓越性は高く評価されており、20世紀建築の傑作として2007年に世界遺産に登録された。
◆Lord Howe Island Group
ロード・ハウ諸島
2,000メートルより深い海底から火山が隆起してできた1つの島が、海水に侵食され4つの島に分かれたとされるロード・ハウ島群。海鳥にとって重要な繁殖地であり、飛べない鳥ロード・ハウ・クイナなどここにしか生息しない固有種や絶滅危惧種も多い。
19世紀まで無人島だったロード・ハウ島には現在でも島民は350人程度。環境保護の観点から1日の訪問者数を400人以内に制限している。
◆Australian Fossil Mammal Sites(Riversleigh/Naracoorte)
オーストラリアの哺乳類化石地域(リヴァーズレー/ナラコーテ)
クイーンズランド州のリヴァーズレーと、南オーストラリア州のナラコーテという離れた2つの地域からなる哺乳類化石地域。いずれからもオーストラリア特有の化石が発掘されており、オーストラリア大陸の気候や地形の変動を知ることができる貴重な場所となっている。
ナラコーテでは多数ある洞窟のうち4つが一般公開されている。
2024.04.15(月)
文=張替裕子
写真=志水 隆、橋本 篤
協力=オーストラリア政府観光局