#287 Rottnest Island
ロットネスト島(オーストラリア)

 ニコッと笑っているような口元に、うるうるした瞳。“世界一幸せな動物”と呼ばれる世界最小のワラビー、クオッカ。西オーストラリア州の固有種ですが、中でも最大の生息地がロットネスト島。パース沖約19キロのインド洋上に浮かぶ島です。

 ロットネスト島は先住民アボリジナルの言葉で「ワジャマップ(Wadjemup)」、地元の人からは「ロット」のニックネームで呼ばれています。

 そもそもの名前の由来は、17世紀にこの島を訪れたオランダ人がクオッカを大きなネズミと勘違いして、“ネズミの巣”を意味する“ラット・ネスト”と名付けたのがはじまり。その頃からこの島はクオッカたちの楽園だったのでしょう。

2023.11.18(土)
文・撮影=古関千恵子