#262 Hateruma Jima
波照間島(八重山諸島/沖縄県)
![波照間港の桟橋から見たニシ浜。島一番の絶景ビーチです。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/2/4/1280wm/img_24e4b70ff47fa81689ce96ee31513c78336875.jpg)
一般人が訪れることができる日本列島最南端の島、八重山諸島の波照間島。
名前の由来は「果てのうるま」。“うるま”とは沖縄の言葉でサンゴを意味し、“果てにあるサンゴの島”という意味。心誘われる島名です。
![日本最南端の碑は波照間島へ訪れたらのお約束。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/e/4/1280wm/img_e4219249c0f5d02db678c89a61634c19458774.jpg)
沖縄本島から約400キロ。ここまで南下すると、本州とは気候はもちろん、生物の性格さえ違うようです。
アリのすばしっこさにはびっくり。焦っているかのようにせわしなく動き、油断していると地面から足へぐんぐん上ってきます。東京のアリがおっとりさんに思えてくるほど、がっついています。
島は東西約6キロ、南北約3キロの横長の形をしています。集落のある中央に向かって4段ほどに分けて高くなり、最高地点で約60メートルの平坦な島です。
![コンビニはなく、共同売店が3軒。12~15時はお昼休憩に入るので、お弁当は午前中に入手しないと、食べ損ねることに……。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/c/b/1280wm/img_cb4be63c901a03bc2185074c7b8ae7b4559344.jpg)
島には電車もバスもありません。移動手段は自転車、できれば電動自転車がちょうどいい感じ。平坦とはいえ、海岸線から集落へ戻るたびに落差60メートルとなると、かなりキツイ。
しかも、北回帰線がすぐそばを通っているので、真夏の正午は影がほとんどできないほど、まっすぐに太陽光が差します。日差しもキツイです。
![島の中央から海岸線へ下り坂になった地形。サトウキビ畑に挟まれた道がいたるところで。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/c/4/1280wm/img_c4274b1d897341c84e9cb0134fa44f4c435124.jpg)
道の脇の畑には、ヤギたちが休んでいるのを見かけます。土管の中や木陰など、直射日光から避難しているヤギも。
![こちらも、いたるところで見かけるヤギ。ヤギの瞳孔って横長だって、知っていました?](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/e/8/1280wm/img_e82eb1b731a950084ce8fdf96ff0fb57884377.jpg)
宮古島からお嫁に来た島の人いわく、初めてこの風景を見た時、小屋に入れてあげなくてはヤギがかわいそう、と思ったとか。
本州では“家畜を小屋で飼う”と聞くと、ぎゅうぎゅう詰めにしているに違いない、野飼いの方が動物たちも幸せと考えがちですが、日差しの強さを考えると、小屋の方が快適かもしれません。
2022.12.03(土)
文・撮影=古関千恵子