#259 shodoshima
小豆島(香川県)

 瀬戸内海国立公園の中心地・小豆島は面積153.27平方キロメートル。瀬戸内では2番目、日本では19番目に大きな島です。

 前回の豊島(てしま)から船にのり、向かったのは小豆島の玄関口の土庄(とのしょう)港。徐々に近づいてくるビルやガラス張りのターミナルが、それまでいた自然が優勢な豊島に比べると、ずいぶん都会に見えます。

 まずはレンタカーで島内探検。西を向いた犬のような形をした島のうち、南西部の頭部の方、小瀬方面へ行ってみることにしました。

 くねくねとした稜線の尾根に、いろんな形の山塊、時にヤシ並木のアクセントが効いています。尾根のてっぺんにバランシングストーンのような巨岩、「小瀬の重岩」も麓から見てとれます。

 小豆島のビーチといえば、エンジェルロード。干潮時に沖に連なる3つの島々(中余島、小余島、大余島)、総称して「余島」へ続く一本の道が浮かびあがり、歩いて渡れます。これを「トンボロ現象」と呼びます。

 この神秘的な現象から、大切な人と手をつないで道を渡ると願いが叶う、と言われています。どうりでカップルが多いわけです。

2022.10.22(土)
文・撮影=古関千恵子