#258 Teshima(Kagawa)
豊島(香川県)

瀬戸内国際芸術祭が開催される島のひとつ、豊島(てしま)。直島と小豆島、どちらの島からも4キロほど離れた中間の、瀬戸内海に浮かんでいます。
船で直島から豊島乗り継ぎで小豆島へ向かう途中、ちょっと立ち寄ってみました。

「島内の移動はレンタル自転車で十分」。そう聞いていたので、小さい島をイメージしていましたが、瀬戸内の東部では2番目に大きく、周囲約18キロ、面積14.5平方キロ。中央に標高340メートルの檀山(だんやま)がそびえ、起伏もあるため、自転車なら電動、できればレンタルバイクに乗りたいところ。
面積は大きいけれど、豊島の人口は約780人。人口3,000人を超す直島から渡ってくると、素朴さや自然の濃度がグンと増した印象です。

島を一周する道路を、西の家浦港から東の唐櫃(からと)へサイクリング。片側にスダジイなどが覆う檀山を見上げながら、たまに麓に黒い瓦屋根の民家を見かけます。もう片側には島々が連なる瀬戸内海、頬に受ける風も、ごきげんです。
2022.10.08(土)
文・撮影=古関千恵子