和洋のイートインメニューも充実

 イートインの人気メニューが「比良の雫 水餅パフェ」。これに使われている水餅が、水の良さの証。透明でぷるぷるの不思議な感覚の、他にない水餅を知ってもらいたいと始めたのだそうですが、パフェには、ほうじ茶寒天、抹茶寒天、バターかすてら、もちろん粒餡も入っていて、まさに「茶菓 山川」のおいしさを知ることができる感動の一品。

 気軽な茶店の感覚でお茶と生菓子を楽しんだり、「ぜんざい」や「生どら焼き」、和菓子屋さんならではのかき氷を味わったり、季節限定の「栗しるこ」に舌鼓を打ったり…。こんな甘味処があると、とても幸せです。

 ひとりでお菓子を作り、厨房から出て丁寧な接客もこなす山川さん。「小豆の栽培とその小豆で作るお菓子を、もっと広げていきたい」と言います。「そのお菓子で、もっとたくさんの人を喜ばせたい」とも。

 自ら植えて収穫した小豆で丁寧に餡を炊き、おやつに食べたい日常のお菓子から茶席用のお菓子までを、店主自ら、ひとつひとつ作っている和菓子屋さん。日本中探しても、ここだけかもしれません。

茶菓 山川

所在地 滋賀県大津市長等2-10-5
電話番号 077-527-0088
https://saka-yamakawa.net/

Column

そおだよおこの関西おいしい、おやつ紀行

生まれも育ちも神戸の生粋の神戸っ子で、長年の関西での取材経験からおいしいお店を知り尽くしている、ライターのそおだよおこさんが、関西の「今、食べてほしい!」というおやつを紹介します。

2023.12.10(日)
文・撮影=そおだよおこ