この記事の連載

 のっけることで生まれる、新たなおいしさ。フードライターの白央篤司さん、ごはん同盟のしらいのりこさんが「のっけて、食べる」楽しさを、毎日交互にレシピ付きで綴っていきます。

 きょうの当番は、しらいさん。

※本記事は、再公開したものです(初出:2022年12月31日)

» きのうのレシピ「納豆のっけもち」


vol.170 鶏南蛮そば

 本日は大晦日。大晦日といえば年越しそば。鴨南蛮もいいけれど、少し気軽に「鶏」南蛮そばにしました。

 ちなみに私の実家のある新潟県では「年取り」といって大晦日にごちそうを頂きます。東京に引っ越してきたとき、大晦日は年越しそばだけだよと聞いたとき、衝撃をうけました。年末年始の行事の違いを聞くのはこの時期の楽しみのひとつです。

■材料(2人分)

・鶏もも肉:1枚
・長ねぎ:2本
・しいたけ:2~4枚
・出汁:3カップ
・醤油:大さじ1と1/2
・みりん:大さじ2

・ゆずの皮(あれば):適量
・蕎麦:好きなだけ

■作り方

(1) 鶏もも肉は余分な脂を取り除く。長ねぎは3センチの長さに切る。しいたけは軸を落とす。

(2) フライパンに鶏肉の皮目を下にして、中火で焼く。2分ほどして皮目がパリッとしたらひっくり返し、長ねぎを入れ、転がしながら焼いて取り出す。

(3) 蕎麦は袋の表示通りに茹でる。

(4) 鍋に出汁を入れ、沸騰したら醤油、みりんを加え、ひと煮立ちしたら(2)を加え、3~4分煮る。鶏肉を取り出し、切り分け、そばにのせる。お好みで柚子を散らす。

 蕎麦の出汁は市販品のめんつゆを使ってもOKです。この間の鯨バーグもですが、白央さん、ほんと面白いもの見つけてきますよね~。来年は私もアンテナを張り巡らせて、白央さんをアッと言わせたいです。

おいしいもののっけ隊(隊員2名)

白央篤司(はくおう あつし)

「暮らしと食」がテーマのフードライター。日本各地のローカルフードに詳しい。著書に『自炊力』(光文社新書)など。オレンジページやメトロミニッツなどでコラム連載中。
https://www.instagram.com/hakuo416/


しらいのりこ

お米料理研究家。米農家出身の夫、シライジュンイチと共にごはん好きの炊飯系フードユニット「ごはん同盟」として、美味しいご飯の炊き方やお米の料理、ごはんに合うおかずなどのレシピ考案を行う。
https://linktr.ee/shirainoriko

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Column

のっけて、食べる

のっけることで生まれる、新たなおいしさ。フードライターの白央篤司さん、ごはん同盟のしらいのりこさんが「のっけて、食べる」楽しさを、毎日交互にレシピ付きで綴っていきます。

2023.12.31(日)
文・撮影=しらいのりこ
イラスト=二村大輔