この記事の連載
- 倉 悠貴インタビュー【前篇】
- 倉 悠貴インタビュー【後篇】
●初主演した池田エライザ初監督作で注目
――続いて、フジテレビ系の月9枠で放送された「トレース~科捜研の男~」については?
同じTVドラマでも「his」のときとは、いろいろ違う現場でした。スタッフさんの数も、カメラの台数も違ったことに驚きました。僕は回想シーンだけの出演だったのですが、かなり重い役柄だったこともあり、いきなり首吊りのシーンから撮影したのを覚えています(笑)。
――そして、池田エライザさんが初監督した映画『夏、至るころ』(20年)の主演に抜擢された経緯は?
蜷川実花監督が撮られたNETFLIXのドラマ「FOLLOWERS」(20年)の現場で初めてイライザさんにお会いしたんですが、その現場で主演の中谷美紀さんから「倉くん、今度映画の主演やるらしいね!」と当然言われたんですよ。
そのときは「それ、どういうことですか?」みたいな感じだったんですが、後々になって、エライザさんが「倉くんを主演にキャスティングしようと思っている」と、中谷さんに言われていたことが分かって……。大沼翔という役に選んでいただきました。
――『夏、至るころ』では福岡県田川市での撮影に加え、郷土伝統である和太鼓の訓練も大変だったと思います。
撮影の1ヶ月前ぐらいから、もう一人の主演だった石内呂依くんと福岡に住み込みながら和太鼓の練習をすることができましたし、地元の太鼓仲間と一緒にいることで、自然と田川弁も習得できましたし、普通にひと夏を福岡で過ごしたっていう感じでしたね。
和太鼓に関しては、バチはなかなか重いし、大変だったんですが、とてもやりやすい環境に助けられました。
2023.10.13(金)
文=くれい響
撮影=釜谷洋史
ヘア&メイク=NOBUKIYO
スタイリスト=カワセ 136