この記事の連載

●「大声では言えないけど、根っこは紙派です(笑)」(すず木さん)

――皆さん、紙と電子の使い分けはどうされてますか?

荻野 私は本当に好きな作品は紙で買っています。所有欲を満たしてくれるのは、やっぱり紙のマンガかなって。

すず木 私も電子書籍店員としては大声では言えないけど、根っこは紙派なので、電子で読んで気に入ったら全部紙で買い直したりもします。なので家はすごいことになってます(笑)。

足立 僕は文字のものは今も紙なんですが、コミックは基本電子に移行しました。ただ、電子にならない作品も一部ありますし、直近だと大友克洋さんの全集なんかは、やっぱり装丁も素晴らしいので紙で買ってますね。

――皆さん、うまく使い分けて電子ライフを楽しんでますね。

荻野 プライベートでも暇つぶしどころか、他のことをする暇がないぐらい楽しんでます(笑)。

すず木 ユーザーの方もこの作品はここで読んで、この作品はここで読む――みたいに、いろんなアプリをうまく使い分けている印象があります。

足立 本当に世界が広がるので、電子を使ったことがない方はぜひ試していただきたいですね。

――2023年9月7日(木)発売のCREA秋号では「CREA夜ふかしマンガ大賞2023」が発表されました!

 座談会の後篇では、3人に今年人気の作品の傾向や「CREA夜ふかしマンガ大賞2023」決定前に、ずばり受賞作品を予想していただきました。

 注目の受賞作を読めるように、電子マンガ未体験の人も今すぐ試してみては? きっと新しいマンガの魅力を発見できるはずです。

足立圭吾さん

ebookjapan マンガコンシェルジュ。
あだちけいご◎5歳でマンガの魅力に取り憑かれ、マンガ業界に身を捧げる。電子書籍サービス「ebookjapan」の営業で、蔵書約2万冊を超えるマンガコンシェルジュ。
ebookjapan  https://ebookjapan.yahoo.co.jp/


荻野晶さん

honto電子書籍ストア コミック担当。
おぎのあき◎話題作からBLまでマンガ全般をこよなく愛し、月に100冊以上読む雑食派。マンガのキャラクターを讃えるアワード「マガデミー賞」の審査員も務める。
honto電子書籍ストア https://honto.jp/


書店員 すず木さん

ブックライブ書店員。
しょてんいんすずき◎年間読むマンガは2,000冊以上。総合電子書籍ストア ブックライブで10年以上働くベテラン。新作マンガ紹介『月刊 書店員すず木』更新中。
ブックライブ https://booklive.jp/
『月刊 書店員すず木』 https://booklive.jp/feature/index/id/tk_osusume

次の話を読む電子書籍ストアの名物書店員が語る! 時代は「匂わせ」ではなく「匂い系」!? 「夜ふかしマンガ大賞2023」大予想も

2023.09.09(土)
文=井口啓子
撮影=末永裕樹