いらないものを手放すと新しいものが入ってくる
――お仕事柄、いったん撮影に入るとなかなかデトックスもしていられないかもしれませんが、そういうときのバランスはどう取っているんですか?
例えば、舞台稽古に向けてセリフを覚えるときは、あまり食べ過ぎないようにしています。満腹になると意識がこっち(消化)にいっちゃうから、脳のエネルギーに変えたいときは、糖質とかもあまり摂らないように意識しています。そのほうがやっぱりセリフが入るんですよね。
――なるほど。逆にお稽古が始まったら体力を使うので、エネルギーを摂るようにするとか?
そうですね。稽古が始まるとどうしてもお腹が空くので、そんなときは僕の偏愛アイテムのお米が登場します(笑)。
基本的にシンプルな塩おにぎりとお味噌汁を摂って生活しています。
――お話を伺っていると、今の窪田さんは無駄がない生活というか、本当にデトックスに関心が高い時期なんですね。
そう思います。もっと言えば、ものごとも同じかなと思っているんです。循環させるために、自分に必要ないと思ったものはどんどん人にあげたりして、断捨離もすごくやっています。いらないものを手放していくようにしていると、新しいものが入ってくるんですよね。
携帯に例えるとわかりやすいけど、容量がいっぱいになると新しいものをインストールしたり、保存することもできないじゃないですか。いらないメール、いらない連絡先を消してみると、新しい出会いが入ってくるんですよ。スペースをあけると新しいものが入ってくるのは、現実世界も同じだなと実感しています。
――何だかすごく真理のお話をしていただいた感じです。ちょっとやりたくなりました。
騙されたと思って、CREAさんの読者さんもやってみてほしいです(笑)。やってみると意外にいいものですよ!
2023.08.31(木)
文=赤山恭子
撮影=佐藤亘
ヘアメイク=菅谷征起(GÁRA)
スタイリスト=菊池陽之介(RIT inc.)