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タイらしいグリーンや華やかな造花が一堂に

 フラワーロードの入り口にあるお店はグリーンの造花が充実しています。ユーカリやアイビーなど日本でも人気のある定番のグリーンをはじめ、ヤシやモンステラなどのタイらしいトロピカルなグリーン、店の奥には大振りの枝物なども見ることができます。

 19のエリアに入るとバラやランなどの華やかな花々が目立つようになります。店内で羽ばたく蝶々形のネオン、一面バラで覆われた壁……タイならではディスプレイで埋め尽くされたフラワーロードへ思いっきりダイブしてみてください。今までの花に対する固定観念がパワフルなタイの花々によって解放されていく新鮮な体験ができます。

 日本ではなかなか見ない規模のガーランド(ひも状に花や葉などを連ねた装飾)も充実しています。衣装作りの素材やフラダンスのレイとして使えそう、など次々と新しいアイデアがわいてきます。

お土産におすすめなのはミニ造花やブーケタイプ

 お土産としておすすめなのは、指先よりも小さなバラの花束など、持ち運びのしやすい、丈の短い小さな造花やいくつかの種類の造花が束になったブーケタイプのもの。日本とは違った花の組み合わせが見られるのも面白いところです。

 タイらしい花材というと、極彩色にカラーリングされたヤシのコレクションも見ごたえがあります。金色に染められた花材もたくさんあるので、極彩色と金色でコーディネートすると「ザ・南国」といったアレンジを作れます。

 価格は30~40センチほどの長さのバラの造花で、1本50~80バーツ(日本円でおよそ200~300円程度)なので、日本より割安。交渉次第ではここからさらに値引きしてもらえることもあります。「タオライカップ」(いくらですか?)と「ロット ダイ マイ クラップ」(まけてもらえませんか?)の二つの単語を覚えて値段交渉に挑戦してみましょう。女性の場合は語尾の「カップ」または「クラップ」を「カー」に替えて話してみてください。

 チャトゥチャック市場は、大通りが複数南北に通っていてその間を縫うように細かい道が無数に走っています。19、17の花エリア付近の大通り沿いには陶器を扱う店が多く、花器ショップも充実しています。

 陶器、木製、プラスチックなど様々な素材の花器やタイらしいデザインのものも見かけました。小ぶりなサイズもあるので、お土産として持ち帰るのにおすすめです。

2023.08.19(土)
文=佐藤俊輔