この記事の連載
- マシンピラティス体験[前篇]
- マシンピラティス体験[後篇]
道具を使うので意識しやすい
まずは、医療ベッドを元に開発されたという「ピラティスリフォーマー」を使うメニューから。
これは、体幹やお尻を鍛えるものだというのですが、やってみてマシンを使う意味がわかりました。
たとえば今回の運動では「脚を上げましょう」と言われたので、最初は自分のレッグの力で上げようとしたのです。が、「使うのは脚のつけね(股関節)です」と嶋田さんに言われたので、つけねを意識し始めました。すると、負荷のかかり方がまるで違うのです!
そしてここからがポイントなのですが、「つけねを意識すべき」だと頭ではわかっていても、意識し続けるというのが、運動偏差値の低い私には難しいのですよ。普段の私なら、すぐに「位置」を忘れて、脚を大げさに動かして、ごまかしていた気がします。
が、今回は違いました。
ピラティスリフォーマーはお尻部分までがマットになっているので、つけねを意識し続けやすかったんです。「マットがある」というただそれだけなのですが、「それでこんなにも違うのか」と大感動。マシンを使って行う意義を体感することができました。
「ピラティスリフォーマーは、体の背面全体が乗るように作られていて体が安定するので、どこを意識するといいかをわかりやすく教えてくれます。その結果、動かすべき筋肉の位置を意識することができるので、効果的に体を動かせるようになるのです」(嶋田さん・以下、同)。
首の正しい位置を知る
続いては、立体的な顔になるためのメニューです。
「立体的な顔なんてどう作るの?」と思ったのですが、嶋田さんによると「姿勢です」。
私は猫背のうえ巻き肩になりがち。なので、それが原因でストレートネックにもなっているとか。「猫背や巻き肩を直せば、顔の筋肉がうまく動かせるようになり、理想とする立体顔に近づけると思いますよ」。
なるほど。確かに私は猫背で、首の置き所がよくわからないと言いますか、前傾姿勢になりがちです。そしてそのせいで顔が下向きになりやすいため、あごに肉がついたり、顔の下部に肉がつきやすくなったりしているのかもしれません。……と、指摘されて初めて気がつきました。
そこで、腰から上を正しい位置に導くエクササイズを教わりました。
まずは、背骨を正しい位置に調整する「スパインコレクター」という道具を追加して、骨盤を立てて座ります。
そして体幹の力で上半身を支えるのですが、私は最初、巻き肩になっている状態で、首も傾いていました。
そこで嶋田さんが手を添えて、肩を正しい位置に導き、頭の位置も調整して「顔の向きはこうですよ」と体に教えてくれたのです。
おかげで、私は生まれて初めて「自分の首と顔の正しい位置」を体感することができたのです。感激!
ただし、この姿勢をキープするには、腹筋と背筋、さらに胸筋をかなり使います。
「そうか、正しい姿勢でいるためには常に筋肉を使うのだな」と、これまた体で感じたのでした。
その後、美尻作りや体幹キープのためのトレーニングを行って、終了。
アフターの写真を見ると、自分でも姿勢が良くなったのがよくわかりました。
「ピラティスはダイエットやトレーニングのために利用していただきたいのはもちろんですが、姿勢を良くしたい方にもオススメです」と嶋田さん。
姿勢を良くするために自宅でできるトレーニング方法も嶋田さんに教わったので、次回、ご紹介しますね。
Column
にらさわあきこの日々是実践美容道
新人美容研究家のにらさわあきこが取り組む美容道。アラフォー超えて、本格的に真剣に取り組むことになった「美容体験」や「美容習慣」の考察記。
2023.08.06(日)
文・撮影=にらさわあきこ
写真提供=ピラティススタジオ B&B 三軒茶屋スタジオ