この記事の連載

もっとうまいもんを食わせたほうがよかったのかな

――はむはむとの生活は、野田さんにとって初めて動物と暮らした経験でもありましたが。

 いやぁ、いい2年間でしたね。自分以外のことをこんなに考えたことはなかったですから。それに、動物を飼うことへの考え方が変わりました。ほかの人の飼い方についてどうこうということではなく、動物と“一緒に暮らす”とはこういうことなんだなと。

 もちろん飼ってはいるんですけど、はむはむは俺のために生きてるわけじゃない。俺を喜ばせるためにこの世を生きてきたわけじゃないからこそ、この子に嫌なことがないようにずっといられればいいなと思えていたのが、自分も大人になったなっていうか。他者を考えるっていうのは、見返りが必要ないということなんだなと思いましたね。

――以前、「はむはむにはいいとこに来たなぁ、ラッキーだなって思ってもらえる環境を、これからも作っていきたい」とも話してくださいましたね。

 はむはむがどう思っていたかはわからないですけどね。正直言って、もっとうまいもんを食わせたほうがよかったのかな。栄養のことを考えすぎた一面もあったのかなとか思っちゃって。ハムスターは足が短いし、女の子の場合、おしりが擦れて病気になることもあるので、ケージの外に出すのが怖かったんです。だから、あまり外を走らせてあげられなかったんですけど、その時が一番、本当に楽しそうだったんですよ。

――はむはむちゃん的にも冒険してるような気持ちだったのかもしれないですね。いろんな匂いもするでしょうし。

 そう、刺激的なんでしょうね。スキップしてましたもん。けど、安全面を考えると怖かった。もっと遊ばせたらよかったのかなとかいろいろ後悔はありますけど、僕にとってはかけがえのない2年間でした。

――改めて、はむはむちゃんは野田さんにとってどんな存在ですか?

 さっきも言ったように、俺を人間っぽくさせてくれた。いろいろと教えてくれましたよ、大事なことをね。本当にいい子だったんで! 顔立ちも整ってて、毛並みもずっと綺麗で。やっぱり……かわいいですねぇ。

» はむはむと暮らして8か月当時のインタビューを読む「はむはむを溺愛する野田クリスタルの日常と切実な願い“1日でも長く一緒に”」

野田クリスタル(のだ・くりすたる)

1986年11月28日生まれ。神奈川県出身。2003年頃から芸人として活動を始め、2007年に村上とお笑いコンビ「マヂカルラブリー」を結成。『R-1ぐらんぷり2020』『M-1グランプリ2020』優勝。

野田クリスタル公式YouTubeチャンネル『野田クリスタル【野田ゲー】』
https://www.youtube.com/channel/UCzfagYm_ai4JjGBRedqxu9Q/

← この連載をはじめから読む

Column

お笑い芸人の“うちの子”紹介

今をときめくお笑い芸人たちが愛すべきペットとの生活を語ります。飼い始めたきっかけやその子のチャームポイント、可愛い! と思う瞬間や彼らとの暮らしのなかで気づいたことなど、たっぷり語ってもらいました。しゃべれども、しゃべれども、ペットへの愛は尽きないようです。

2023.03.18(土)
文=高本亜紀
撮影=深野未季
写真=野田クリスタル