「仕事と板挟みになったとしても、ないがしろにはできなかった」芸人・野田クリスタルを変えたハムスター

 お笑い芸人さんに一緒に暮らすペットを紹介してもらう連載「お笑い芸人の“うちの子”紹介」。第24回は二度目の登場となるマヂカルラブリー・野田クリスタルさん。

 2021年3月に同連載にて話を伺ったのは、一緒に暮らしていたキンクマハムスターのはむはむちゃん(メス)について。ペットショップでの一目惚れから徹底した環境の管理をするなど、小さな命と向き合ってきた野田さん。多くのファンに愛されましたが、残念ながらはむはむは2022年6月に永眠しました。

 そして、約半年が経った1月中旬。野田さんにはむはむとの暮らしについて、改めて伺う機会をいただきました。

最終的に俺より人気ありましたね、はむはむは。

――この度はインタビューを受けてくださり、本当にありがとうございます。はむはむちゃんが永眠してから半年(取材当時)ほど経ちましたが。

 正直、今もまだわかってないことのほうが多いですね。もういないんだっていうこととか、どういう気持ちなのかとか。

――気持ちの整理はつけようと思ってつけられるものではないですもんね。

 インタビューを受けてネガティブな印象を与えてしまうんだったら違うなと思うんですけど、僕は今、前向きで。

 はむはむと2年間、一緒にいられてよかったなと思っています。総じて言えるのは、すごくかわいい生き物だったなと。2年間一緒にいた一番の結論はそこで、人生がどうとか、俺がどうとか重い話はしたくないんです。

 とにかく2年間毎日、はむはむはかわいかったです。病気とかもあったけど、かわいいし、えらいバカだった!

――以前、自分で巣箱まで運んで隠したご飯のことを忘れて、あとから見つけて食べてる姿がかわいいと話してくださいましたよね。

 そうなんです。見積もりが甘いんですよねぇ。そんなもん、巣箱に入るわけないだろって思う大きさのものも持ち込んでて。体にくっついてる床材にも気づかないから、毎回取ってあげないといけなくて。たまらなくかわいいですよね。いい2年間でした。

2023.03.18(土)
文=高本亜紀
撮影=深野未季
写真=野田クリスタル