この記事の連載
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北斎の作品が2,500点揃う「島根県立美術館」
器の窯元とはひと味違ったアートスポットである島根県立美術館も、島根の旅では押さえておきたいところ。
島根県のシンボルである宍道湖の湖畔にあるこちらは、2022年6月にリニューアルオープン。ギュスターヴ・クールベやクロード・モネなどの洋画、日本画、工芸、写真など多岐にわたる作品を所蔵している。
なかでも観ておきたいのが江戸時代の浮世絵師・葛飾北斎の「北斎コレクション」。2,500点もの作品を所蔵しており、月替わりで約40点を展示している。
島根県出身の北斎研究家・永田生慈氏が約2,400点を寄贈し「作品の公開は島根県内のみで」との遺言により、島根県立美術館でも展示が実現した。
北斎の若い時代から晩年までの作品が揃っており、貴重な初摺りも良い状態で保存されている。そのほか工芸や写真などさまざまな展覧会が予定されているので、旅の計画が決まったらラインナップのチェックを。
館内のミュージアムショップではデザイン性豊かなアイテムや島根で活動している作家の作品などを扱っているのでぜひ立ち寄ってほしい。
そして、夕方になると宍道湖に夕日が沈み、窓越しに広がる美しい景色が心に刻まれる。
島根県立美術館
所在地 島根県松江市袖師町1-5
電話番号 0852-55-4700
開館時間 3月〜9月10:00〜日没後30分、10月〜2月10:00〜18:30
休館日 火曜
https://www.shimane-art-museum.jp/
民藝の風が吹く手しごとや日本芸術の魅力を再発見できる島根のアートの旅。作り手の姿や作品に触れることで、ものづくりの世界がより身近に感じられ刺激がもらえます。
2023.03.12(日)
文=CREA編集部
写真=鈴木七絵