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シンプルながら釉薬の表情豊かな「袖師窯」

 明治10年(1877)に開窯した袖師窯は炊事かまどや火鉢といった生活用品を作っていたのが始まり。その後、船で商品を輸送するのに便利な袖師ケ浦(現在の地)に移転してからは、黄釉を使った布志名焼(ふじなやき)が盛んに作られた。大正末期から昭和初期にかけては河井寛次郎、柳宗悦の教えを受けて民藝へとシフトしていった。

 現在、釉薬は自家製の藁灰、籾灰などを使っており、濃淡ある色合いや少し炭色がかったベージュなど色のニュアンスに味わいがある。

 普段使いしやすい皿や茶碗が揃っておりお土産にもぴったり。また、絵付け体験(要予約)で、ものづくりの一端に触れてみるのも楽しい。

袖師窯

所在地 島根県松江市袖師町3-21
電話番号 0852-21-3974
営業時間 9:00〜18:00
定休日 日曜
Facebook https://ja-jp.facebook.com/sodeshigama/

2023.03.12(日)
文=CREA編集部
写真=鈴木七絵