温泉街がやさしいあかりに包まれる冬の風物詩「うたあかり」の幻想体験
冬の長門湯本温泉では、温泉街を流れる音信川を舞台に、長門市出身の童謡詩人「金子みすゞ」の詩をテーマにした灯りイベント「音信川うたあかり2023」が開催されます。26歳で夭逝した金子みすゞですが、代表作の「大漁」をはじめ、20歳まで暮らした長門の漁師町を題材にした詩をいくつも残しています。
鑑賞エリアは音信川周辺の計7エリア。恩湯のすぐ横、「竹林の階段」を中心とする「幻燈輪舞(げんとうロンド)エリア」では、金子みすゞの詩の朗読と音楽にあわせていくつもの影絵が踊り、周辺の竹林のライトアップや広場の照明が次々と変化する「音と光のエンターテインメント」が繰り広げられます。
恩湯前芝生広場の「みすゞのお庭エリア」では、金子みすゞの詩をテーマに長門市内の幼保小中学校の児童生徒約3,000名が制作した、約3,000個のあかりがお出迎え。このほか、地元小学校の生徒が制作した萩焼のランプシェードの暖かな光、音信川の欄干で点滅する大型のあかりモチーフなどが幻想的な風景を創り出し、夜の温泉街を彩ります。
期間中は、関連イベントも多彩に展開。土曜限定のOSOTOマルシェ、うたあかりコンシェルジュによるガイドツアー、萩焼でキャンドルホルダーを作るワークショップなど参加型のイベントも開催されます(事前予約が必要な催しもあるので、詳しくはウェブサイトでご確認を)。澄み切った冬空の下、光溢れる温泉街のそぞろ歩きを楽しみましょう。
音信川うたあかり2023
開催期間 2023年1月19日(木)~2月19日(日)
開催場所 長門湯本温泉・音信川周辺
点灯時間 日没~22:00
https://yumotoonsen.com/events/utaakari2023/
2023.01.14(土)
文=伊藤由起
撮影=榎本麻美