暑い夏が過ぎ、気持ちもゆったり。旅をしたい気分が高まってきました。

 紅葉や秋祭り、収穫のよろこびなど、日本にはたくさんの美しい秋の絶景・風物詩があります。

 そんな「秋の絶景」を集めた「いつか行きたい! 『日本にしかない風景』再発見」2021年秋篇に、新たな景色を追加して、2022年版をお届けします。

 四季があり、自然の移ろいを感じられる日本。各エリアの観光の達人が選ぶ、その地に息づく秋の景色をお楽しみください。

» 日本の隠れ絶景・風物詩リスト


◆鎌倉山の雲海

 丘陵地帯と断崖の険しい山容を併せ持つ、標高216メートルの鎌倉山。雲海の眺望スポットと知られるこの里山では、晩秋には山の紅葉と雲海が織りなすハーモニーが楽しめる。

「鎌倉山は気軽に登ることができ、雲海をはじめとする美しい景色を望むことができます。

 10月下旬から12月中旬ごろ、山から下りてくる冷たい空気が那珂川の温かい川面に触れて、川霧が発生し雲海となります。

 朝日に輝く雲海と、山々の紅葉(見ごろ:11月上旬~中旬ごろ)が作り出す幻想的な風景は素晴らしく、晩秋の風物詩となっています」(栃木県観光物産協会スタッフ)

見ごろの期間:10月下旬~12月中旬頃

鎌倉山の雲海(かまくらやまのうんかい)

所在地 栃木県芳賀郡茂木町九石
https://www.tochigiji.or.jp/spot/s8671/

◆あしかがフラワーパークのアメジストセージ

 あしかがフラワーパークは、四季折々の種類豊富な花々が楽しめる花のテーマパーク。10万平方メートルの広大な敷地に、季節感あふれる木や花の庭園が広がる。

 10月上旬から11月中旬には「パープルガーデン&ローズガーデン」に2万株30万本のアメジストセージが咲き誇り、園内がビロードのような深い紫色に包まれる。

 また、毎年、日本夜景遺産「日本三大イルミネーション」の1つ、「光の花の庭」が開催される。今秋は、10月中旬頃から11月中旬頃まで、「光と花のコラボレーション~光とアメジストセージの融合~」と題した、約500万球のLED電球による光と花のコラボレーションで、庭園が華やかに煌めく。

あしかがフラワーパークのアメジストセージ

所在地 栃木県足利市迫間町607
https://www.ashikaga.co.jp/

2022.10.03(月)
文=佐藤由樹