真鍮の柄の育ち具合が落ち着く、東屋のバターナイフ

 ナイフ部分はステンレス製。刃を薄く仕上げてあるためバターにスッと入り、美しい切り口に。柄の部分は、写真の通り使い込むほどに味わい深くなる真鍮製です。

「バターにスッと入るところが、何とも言えず良いんです。真鍮でできた柄の部分は、最初は金色だったのが今は良い飴色になりました。生活に馴染んでいく、自分たちと一緒に時を重ねていく感じが好きです。

 小さな道具ですが、ふと取り出すときに気分が上がるし、洗うときも丁寧になります。お気に入りのものがたくさんあると、おうちの中が一層楽しくなる。家で過ごす時間を豊かにしてくれる、とっておきの小物です」

 最後に紹介するのは、20世紀を代表する巨匠のフラワーベースです。

2022.09.23(金)
文=松山あれい
撮影=平松市聖