10年越しの友、アンティークチェア

 「Malmö」のインスタグラムにも度々登場するアンティークチェア。撮影専用なのかと思いきや、普段から玄関で活躍しているそう。

「初めてアンティーク小物を間近で見た若い頃は、高過ぎる価格にびっくりしました。でも、人の手を経て大事にされてきたものは佇まいが違うことに気付いてから、“アンティークってこんなに素敵なんだ”と目覚めて。流行のものを買うよりも、ずっと使っていきたいと思うものを大事にしようと決めました。

 こちらの椅子を見つけたのは、10年以上前。吉祥寺のアンティークショップだったと思います。気軽にものが置ける小さな椅子を探していたときでした。フラワーデザイナーとして独立してからは、バスケットなどお花のアレンジを載せて撮影するのに大活躍。小さくて軽いので、外に持ち出して撮影することもあります」

 続いても、ヨーロッパから海を越えてやってきた一品です。

2022.09.23(金)
文=松山あれい
撮影=平松市聖