デンマーク生まれの羊毛スリッパ、グレーラップ
1970年代にデンマークのひとりの女性の手から誕生したスリッパ。北米をはじめ世界で愛されるブランドとなった今も、すべてのデザインはデンマークで生まれています。
使われている羊毛は、デンマークのゴットランドウールとニュージーランドのクロスブリードホワイトウール。人間と自然に配慮しながら作られる製品は、その佇まいからして温かいのが印象的でした。
「北欧旅行の最後に、夫とヘルシンキ空港のお土産売場で見つけたものです。ほっこりしたデザインが可愛いし、ちょうど冬のスリッパが欲しいと話していたところだったので、ふたり分買ってみたところ大正解。ウールは通気性が良いので、暑い盛り以外は愛用していますが、北欧で生まれた製品だけあって冬に本領を発揮しますね。
生花を扱うアトリエは暖房を入れられないので、冬場は本当に寒くて。でも、靴下にこのスリッパを履くだけで、全然寒くなくなります。それに、二重構造のインナーソールとレザーソールのおかげか、長時間立っていても疲れない。この冬で5年目になりますが、形崩れすることもなく、日を追うごとに自分の足に馴染んできて愛しさは増すばかり」
次は、究極の育てる逸品。なかなか手に入らないフライパンが登場します。
2022.09.23(金)
文=松山あれい
撮影=平松市聖