待って、待って、遂に出会えた、木屋の打出しフライパン
熟練の職人の手によって数千回叩かれてやっと出来上がる、打出しフライパン。薄くて頑丈、さらに深さがあるこちらのタイプは、焼く、炒めるにとどまらず、揚げ焼きやあんかけにも向いているのだとか。
「一生使える鉄製フライパンを探していたときに、こちらを買おうと決めました。でも、大量生産できる製品ではないので、いつも販売開始と同時に売り切れてしまって。“今回も無理だった。次は半年後か……”と、何度かおあずけを食らっていたときに、たまたま立ち寄ったお店で在庫を見つけて。もちろん即決で購入しました。
まず、強火で炒めていても柄に熱さを感じないことに驚きました。鉄のフライパンは重いイメージがありましたが、こちらは薄く打ち出されていて軽いところが気に入っています。ほかにも、表面に小さな凸凹があるおかげで油が馴染みやすい、柄と本体に継ぎ目がないため洗いやすいなど、使ってみて初めてわかる良さが続々。期待以上でした。良い感じに育ってきているのを眺めていると、さらに愛着が湧きます」
次は、可愛らしいキッチンツールが登場。こちらもよく育っています。
2022.09.23(金)
文=松山あれい
撮影=平松市聖