紙を切るときに手放せない、ヘンケルスのハサミ

 双子マークで知られるツヴィリング(ZWILLING)の姉妹ブランドであるヘンケルス(HENCKELS)は、手ごろな価格とデザイン性の高さが魅力のドイツブランド。こちらのハサミも独特のフォルムがクセになる逸品です。

「よく使うものだからこそ、こだわりを持ちたい。ボールペンひとつとっても、書ければ良いわけじゃない。目にして心地良いものを探します。

 元々そういう傾向はありましたが、ものにこだわりを持ちたいと強く思うようになったきっかけは、北欧旅行でした。スーパーに並ぶ牛乳やお菓子のパッケージが、どれも洗練されていて。暮らしの中に心地良いデザインが組み込まれていることに衝撃を受けました。

 それ以来、審美眼を養うためにも、普段使いするもののデザインに妥協しないよう気を付けています。高価なものである必要はないけれど、少し高くてもデザインが良い方を選ぶ、という風に」

 そんな菊池さんが愛用するハサミは、実は二代目なんだそう。

「以前使っていたヘンケルスのハサミは失くしてしまったんです。とても使いやすかったので、二代目もヘンケルスで探しました。デザインはもちろんのこと、手にあたるゴムの部分が優しくて痛くならないし、切れ味も良い。ラフィアやラッピング用の紙をカットするので切れ味は重要。シャーッと一気に切れないとダメです。こちらのハサミは、使っていくうちに一層良さがわかるところも気に入っています」

 次に紹介するのは、お花の撮影時にも活躍するアンティークチェアです。

2022.09.23(金)
文=松山あれい
撮影=平松市聖