【STEP3】自然素材を使って着火する方法を学ぼう

 北欧のスタイルにならって、自然にあるもので火をおこしてみましょう。実は薪からも「フェザースティック」という自然の着火剤を作ることができます。

 フェザースティックを作るコツは、木を回しながら角を探すようにして、ナイフを寝かせて滑らせるように薄く削ります。

 薄く削れば削るほど木材がカールして、火の粉が絡みやすくなります。これを5、6本用意して、着火用と焚きつけ用の燃料として使います。

 ライターではなく、メタルマッチを使う場合、フェザースティックにプラスして、簡単に燃える麻紐を火種にするのがおすすめ。

 作り方は、麻紐にナイフの背のエッジを押し当て、しごくようにゆっくりと麻紐を引き抜きます。

 焚き火台にフェザースティックと麻紐をセットしたら、メタルマッチで火をつけます。

 メタルマッチのロッド(本体)を麻紐に向けて構え、ストライカーを勢いよく擦ります。

 この方法を覚えておけば、市販の着火剤を持ってくるのを忘れても火がおこせます。

2022.08.17(水)
文=田辺千菊(Choki!)
撮影=深野未季