土地の歴史や風土を再解釈した、ここにしかない味
◆SOWER/ロテル・デュ・ラク(ソウアー/L'Hotel du Lac)
![SOWER/ロテル・デュ・ラクの全景。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/e/7/-/img_e70d12518d9b386a6b412ad0ecc368da132601.jpg)
米原駅から北陸本線に乗り換え近江塩津駅へ。そこからさらに車で20分ほど行ったところにある「ロテル・デュ・ラク」。
![琵琶湖国定公園内に位置し、敷地面積は約4万坪。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/a/1/-/img_a15bc561267f2b6814163b58f94ff581483154.jpg)
奥琵琶湖と呼ばれる自然豊かな場所に佇むこの小さな宿に、若きアメリカ人シェフ、コールマン・グリフィンさんが料理長を務めるレストラン「SOWER」がオープンしたことにより、全国から熱視線が注がれているのをご存じだろうか。
![アメリカ出身の料理長コールマン・グリフィンさん。レストランの壁には信楽焼のタイルが使われている。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/e/7/-/img_e79a91b385bb1b7fb7864355bb9ce61b118960.jpg)
グリフィンさんは、世界一予約のとれないレストラン「noma」のDNAを持ち、数々の3ツ星レストランで研鑽を積んだ人物。
![鮎を塩焼き。庭で採れた桜のピクルスをアクセントに。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/4/3/-/img_431fd3f03d3e6bcf9727c9ba422eb2a3143938.jpg)
彼の手により、滋賀の発酵食や旬の食材が、他では決して味わえない、イノベーティヴかつ冒険的な料理へ鮮やかに生まれ変わっていくのだ。
![スズキにスナップエンドウのさやから作ったソースをかけていただく。ディナーコースは約15品。16,500円。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/b/2/-/img_b2555429daec6fb881edd67b87e70272132860.jpg)
店名に「種をまく人」という意味の言葉をつけたのは、「食材を深く掘り下げ、新たな味を発見することによって、この土地の魅力にゲストが出会うきっかけをつくりたい」という、グリフィンさんの強い想いから。
![アカイカの刺身とズッキーニを素麵のように切った繊細な一品。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/6/f/-/img_6f46e0a83983bb0631afd4bb0f3409f7101414.jpg)
「SOWER」を、湖北地方の魅力を多くの人に伝える架け橋のような存在に育てていきたいそうだ。
![ドリンクの研究を重ねるキャシー・ジオンさん。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/6/d/-/img_6d1293ee0ea02f394af37bef548c6adb98552.jpg)
料理に合わせていただきたいのは、シェフと同じく、アメリカから来日したキャシー・ジオンさんによるドリンク。
![“バンブー#3”。近江牛の脂身を漬け込んだコニャックとマディラを使用したカクテル。グラスの縁には醬油粉をまぶした、甘じょっぱい味わい。1,500円。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/0/f/-/img_0f8837532b2f969e132f2bec60f22265295975.jpg)
特に「レストランの哲学を表している」というカクテルは、滋賀のエッセンスが感じられ、刺激的だ。
![ほお葉、ふき、ミントを合わせた絶妙な苦味が光るムース。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/d/7/-/img_d76c6c629305765c95184d39a42fd54479483.jpg)
二人が折々の食材と向き合いながら生み出す味に目が離せない。
![客室“ラグジュアリースイート”。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/c/0/-/img_c0af0fb17d7e4f088b7fe632d92f84c4100948.jpg)
SOWER/ロテル・デュ・ラク(ソウアー/L'Hotel du Lac)
所在地 滋賀県長浜市西浅井町大浦2064
電話番号 0749-89-1888
客室数 15室
料金 38,500円(1泊2食付き、2名利用)
https://www.lhotel-du-lac.com/
![](https://crea.ismcdn.jp/common/images/blank.gif)
知られざる美食王国
滋賀は今が行きどき
Column
CREA Traveller
文藝春秋が発行するラグジュアリートラベルマガジン「CREA Traveller」の公式サイト。国内外の憧れのデスティネーションの魅力と、ハイクオリティな旅の情報をお届けします。
2022.08.08(月)
Text=Michiko Watanabe
Photographs=Atsushi Hashimoto、Ichisei Hiramatsu
CREA Traveller 2022 vol.3
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。
この記事の掲載号
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