素晴らしい食の伝統遺産や豊富な食材に恵まれながら、控えめな存在に思えていた滋賀。
それが今、食いしん坊たちが心を震わせる刺激に満ちた食都へと変わっている。
今回は近江の地で培われた発酵の文化をさらに深く知るための店を4軒ご紹介。さらに発展し続ける発酵食を味わい尽くしたい。
発酵をキーワードに繋がる地域の輪
◆湖のスコーレ(うみのすこーれ)

スクール(学校)の語源であるギリシャ語を店名に持つ、「湖のスコーレ」は、滋賀の豊かな自然や暮らし、そして伝統の食文化である発酵を伝えていきたいという思いによって開業した、体験型の複合文化施設だ。

店内には、ハッピー太郎氏が自ら麴やどぶろく造りを行う「ハッピー太郎醸造所」や、「古株牧場」監修の「チーズ製造室」そして発酵食を気軽に楽しむ喫茶室や発酵スタンドを併設。

店名の意の通り、訪れた人は発酵食材を使ったメニューを食すだけでなく、発酵の過程を見学したり、製造を体験したりできるつくりになっている。

奈良の「くるみの木」を主宰する石村由起子氏がセレクトしたアイテムが並ぶ「ストア」にて、店内で造られたどぶろくやチーズが購入可能だ。

湖のスコーレ(うみのすこーれ)
所在地 滋賀県長浜市元浜町13-29 1F
電話番号 0749-53-3401
営業時間 11:00~18:00(喫茶室は11:00~17:00)
定休日 火曜
https://www.umi-no-schole.jp/
2022.08.12(金)
Text=CREA編集部
Photographs=Atsushi Hashimoto、Ichisei Hiramatsu
CREA Traveller 2022 vol.3
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。