沖永良部島に伝わる建築様式と郷土料理を楽しむ

 リムストーンケイブを案内してくれた大當さんは、生まれは沖永良部島でも、育ちは東京。40歳を機に島へ戻り、築約70年の古民家を1年半かけて改装し、「shimayado當(アタリ)」を2012年に開業しました。

 一目で気に入ったという床の間や欄間の造作はそのままに、少しずつ手を入れて、全面改装。“とうぐら”(台所)と“ういや”(客室)が離れた造りや、台風時でも明かり取りした窓の上の欄間など、沖永良部島に伝わる建築様式は先人たちの知恵から生まれたもの。

 どっしりとしたソファやペンダントライトがどこか懐かしく、床の間に飾られた画家・田中一村のリトグラフ(一村の移住60周年を記念したもの)が亜熱帯の香りを伝えます。そして亜熱帯の植物でまとめられた庭は、まるでルソーの絵画のよう。

 食事は沖縄や奄美諸島の郷土料理。今では入手しづらいタイモを使った“ドゥルワカシ”なども食卓に並びます。

 こちらのお宿、1日1組限定。沖永良部島ならではのステイが楽しめそうです。

沖永良部島

●アクセス 各都市から那覇空港へ。那覇から空路約1時間。または鹿児島空港からは1日3便あり、所要時間1時間10分
●おすすめステイ先 shimayado當
https://shimayado-atari.com/

【取材協力】

沖永良部島ケイビング協会
https://okierabucave.com/
おきのえらぶ島観光協会
http://www.okinoerabujima.info/

古関千恵子 (こせき ちえこ)

リゾートやダイビング、エコなど海にまつわる出来事にフォーカスしたビーチライター。“仕事でビーチへ、締め切り明けもビーチへ”をループすること1/4世紀あまり。
●オフィシャルサイト https://www.chieko-koseki.com/

Column

古関千恵子の世界極楽ビーチ百景

一口でビーチと言っても、タイプはさまざま。この広い世界に同じ風景は一つとして存在しないし、何と言っても地球の7割は海。つまり、その数は無尽蔵ってこと? 今まで津々浦々の海岸を訪れてきたビーチライター・古関千恵子さんが、至福のビーチを厳選してご紹介します!

2022.03.26(土)
文・撮影=古関千恵子