#241 Tanegashima
種子島(鹿児島県)
種子島は、日本人にとって特別な島。
戦術の転換点となり、歴史が変わったとされる鉄砲伝来は、歴史の教科書で習ったとおり。宇宙へ向けてロケットが発射されているのは、ニュースで報じられるとおり。
過去と未来、両極のベクトルがひとつの島から発せられていると思うと、すごい島です。
ただ、これだけ名前を目や耳にする機会が多い島ながら、どんなところなのか、具体的なイメージが正直、ありません……。
「1泊2日あれば十分かな」、なんて高を括って、鹿児島港からフェリーに乗り、種子島の北部の西之表港へ。
種子島は南北約57キロ、東西は5~12キロの細長い島です。お隣の屋久島に比べると、ほとんど平坦な島で、最高峰の回峯で約282メートル。あべのハルカス(300メートル)の方が高いのです。人口は2万8000人で、横浜スタジアム(3万2000人)に収容しても、席が余ってしまいます。
種子島は、西之表市、中種子町、南種子町の大きくは3つのエリアに分かれます。西之表市は海の玄関口、中種子町は空の玄関口、南種子町には種子島宇宙センターと鉄砲伝来の地があります。
まずは北部にある種子島きっての美ビーチ、浦田海水浴場へ向かうことにしました。
2022.02.12(土)
文・撮影=古関千恵子