Column：働くママのスケジュール公開！

育休中は自分を見つめ直すチャンス。セミナー参加で仲間作り

LIFESTYLE

2013.7.18

復帰後に役立つおすすめのセミナー

そこで渋谷さんには、復帰後のモチベーションがグンとアップする、育休中に受けたいおすすめのセミナーを教えてもらった。

ワーママ仲間ができた東高円寺クラス。プログラム後も交流は続いている

まずは、マドレボニータの「産後のボディケア＆フィットネス教室(外部サイトを見る)」。
これは、産後の女性の心と体のためのプログラム。前半は、産後衰えた体力を回復するためにバランスボールのレッスンを行い、後半は、産後失われがちな大人のコミュニケーションを取り戻すためにシェアリングというコミュニケーションをおこなう。初めて会った人同士が「人生」「仕事」「パートナーシップ」について二人ひと組となって自分の気持ちを語り合い、整理していく作業を行う。参加者どうしの距離はグッと縮まり、自分の内面に向き合うこととなる。通常1カ月のレッスンだが、渋谷さんはすっかりはまって4カ月通ったそうだ。プログラムそのものがよかったことに加え、ワーママの参加率が高く、アクティブなワーママ仲間ができたことは非常にプラスになった。

渋谷さんが参加した杉並で行われた育休後カフェは、カフェの前にセミナーのある特別バージョンだった。写真提供：子育て団体Creo(くれお)

次に、育休後カフェ(外部サイトを見る)。
育休後カフェは、育休後職場復帰した人や育休中の人などが、子育てしながら働くことについて語り合う場。開催を希望する人が育休後コンサルタントの山口理栄さんにリクエストすることによって行われる。渋谷さんは、たまたま居住している杉並区での開催を知り、復帰後のイメージを明確にしたくて参加をした。その時は育休中の平和な心に仕事のことを思い出して、心がざわついてしまったそう。けれども、会社との具体的なやりとりに関するアドバイスや前向きな考え方、新しい人との出会いなど、得たものは大きかったと感じている。

渋谷さんは、この二つのプログラムのほかにも育休中に様々な活動に参加することで、自分としっかり向き合うことができた。自分は一体どういう人間で、どうしたいのか、なぜそう思うのか、過去は今の自分にどういう影響を及ぼしているのか、未来はどうなりたいのか、子どもたちとどういうふうに関わっていきたいのかということを徐々に明確にしていった。その結果、自分はなぜ働きたいのか、自分にとって働くということはどういう意味を持つのかという軸がしっかりとできたようだ。その軸があれば、復帰後多少の困難があったとしても乗り越えることができるだろう。

ともすれば心が折れがちな復帰後に必要なことは、「働く」ことに揺るぎない信念を持つこと。渋谷さんの笑顔はそれを教えてくれた。