川上・L・れい子さん
お子さん:4歳

ルーマニア&海外のフリーランスライター・コーディネーター・イベント企画。ルーマニア観光局公認アドバイザーをつとめる。go2rumania.exblog.jp

また、フードインストラクターとしてママKidsネットワークの理事もつとめ、親子の食・食育推進のため、親子料理イベントや食農ツアー企画・運営、企業の食イベント協力、商品開発などを行っている。 mamakidsnetwork.jp/wp

 小柄で華奢ながら、その行動力は抜群。川上さんは、大学時代からの留学も含めて海外生活をすること10年。2009年までルーマニア・ティミショアラに支店を持つイタリア企業でマネージャーとして勤務しつつ、副業で現地情報を日本のガイドブック・雑誌・TVへ提供していた。ヨーロッパ諸国で仕事をする中で、在住期間が5年と一番長かったルーマニアとの縁は特に深いものとなった。

 結婚後、妊娠を機に帰国。出産後退職し、専業主婦時代2年を経て2011年より仕事を復活。その後は、仕事もしつつ、今しか見られない子どもの成長を見届けたいと、フリーランサーの道を選んだ。

 川上さんは現在、ルーマニアを主とした諸外国と日本を結ぶフリーのコーディネーター、ライターである。そして将来は、日本におけるルーマニアの第一人者として仕事を広げ、ルーマニアをもっと日本の人に知ってほしいと考えている。

ルーマニアのワイナリーAzuga(Halewood)で取材。日本で開催するワイン会で現地の話を伝えていく

 今の仕事を続ける以上、海外取材は欠かせない。川上さんは、お子さんが1歳の時からルーマニアへ子連れ取材に行っているという。

 なぜ子連れで行くのだろうか。

 まず、長期の離日となるため、子どもと離れていたくない。子どもに「外国人」という意識が植えつけられる前に、なるべく国際交流をして欲しい。すばらしい田舎の風景、人々とのふれあいなどによって得られることは、何物にも代え難いし、現地の幼稚園などの時間保育利用は、子どもにとっても貴重な体験だと感じる。

 さらに、子連れであることで、今までと全く違う視点で取材ができる。現地の人たちの対応も子連れでは違い、プラスになることが多いという。

「スケジュールを詰めすぎない、省けることは省くといった工夫をしつつ、子連れ取材旅行は、可能な限り続けたいですね」という川上さんに、子連れ海外取材の極意を聞いてみよう。

<次のページ> 子連れ海外取材に役立つ心得、グッズとは

2013.08.15(木)
text&photographs:HITOMINA