「歩いている姿を見るだけで幸せ」な堂前さんとハフちゃんの甘~い日常

 お笑い芸人さんに一緒に暮らすペットを紹介してもらう連載「お笑い芸人の“うちの子”紹介」。第9回に登場いただくのは、関西で人気上昇中のロングコートダディ・堂前透さん。

 1人暮らしを機に、今年1月から保護猫施設から譲り受けた約1歳8カ月の猫ちゃん(女の子)、ハフちゃんとの生活をスタートさせました。

 大阪と東京を行き来する機会も増える中、愛情たっぷりのハフちゃんとの生活は、堂前さんの癒しになっているよう。まるで恋人のことのように、日々の様子を語ってくれました。

出会いは「駆け引きが上手くて惹かれてしまった」

――まず、ハフちゃんを迎え入れることになったいきさつを聞かせてください。

 芸人仲間とずっとルームシェアをしてたんですけど、1人暮らしをすることになったので、ペット可の家を探したんです。いずれ絶対に猫を飼うやろうなというのはあったので。

――飼いたい、ではなく、絶対に飼うやろうな、ですか。

 はい、必然でした。

――今まで猫を飼っていた経験はあったんですか?

 小学生だったのか中学生だったのかは忘れてしまいましたけど、川から流れてきた猫を拾ったのが最初で。親をなんとか説得して飼ってたんですけど、しばらくしてその子は死んでしまったんです。そのあと、友達のおばあちゃんがやってる宿泊施設で産まれた子を譲り受けて、その猫の子も産まれて……何世代か飼ってました。

 芸人になってからはお金もなかったので飼えなかったんですけど、ようやく飼えることになったので、ミキ・亜生の友達がボランティアとして働いてる保護施設を紹介してもらいました。ほぼ即決でしたね。

――いちばんの決め手は?

 その施設は割とベテランの猫が多くて警戒されることが多かったんですけど、ハフはまだ産まれてまもない子猫だったからか、ボディタッチが多めで。顔もきれいだったので、その日に決めました。で、引き取る前にもう一度会いに行ったんですけど、その日はちょっと冷たくて。その駆け引きがうまいところにまた惹かれてしまいました。

――保護施設から引き取ろうと思ったのは?

ペットショップよりも、引き取ってもらいたいと思っている子がいるんだったら、そっちのほうがいいかなと思ったからですかね。

――引き取る際、いろんな条件があると聞きますよね。

 あぁ、ありました。ごめんなさい、詳しいことはあまり覚えてないんですけど、なぜ猫を飼いたいと思ったのかということを聞かれました。

 改めて聞かれると、“なんでなんやろう? 理由を書けへんかったら、俺、飼えへんくなるんかな?” って怖くなったんですけど(笑)、「僕も猫から安らぎをもらって、猫は世話をしてもらって成長していけたら、お互いにとっていいことなのではないか」みたいなことを書いて。今思うとよくわからない理由なんですけど、譲ってもらえました。

2021.10.20(水)
文=高本亜紀
撮影=山元茂樹
写真・動画=堂前 透