お笑い芸人さんに一緒に暮らすペットを紹介してもらう連載「お笑い芸人の“うちの子”紹介」。第8回に登場いただくのは、『M-1グランプリ2016』王者の銀シャリ・鰻和弘さん。

 現在、家族3人で、オスで7歳のしっぽなくんとはっさくくんの2匹と暮らしています。

 大阪から東京へ拠点を移した際、新しい生活に慣れるまで時間がかかったという2匹。じつは、3歳のお子さんとただならない距離感を取っているようで……? 取材中、「猫の気持ちは猫になってみないとわからない」と語る鰻さん独自の視点にも注目です。

 また、自分の上半身に「乳首アート」というオリジナリティ溢れる絵を描くことでも知られている鰻さん。この日は、事前に「乳首アート」ではっさくくんのイラストをCREA WEBのためだけに描いてきてくださいました。インタビュー後半でご紹介します!

同棲をきっかけに迎えた保護猫2匹

――2匹と暮らすようになった経緯を教えてください。

 ずっと猫を飼ってみたかったんですけど、1人暮らしの時は家におらんことが多いので、諦めてたんです。けど、大阪におった頃、今の奥さんと同棲することになって。2人やったら世話もできるやろうということで飼うことにしました。

――2匹とは、どんなふうに出会ったんですか?

 里親募集のサイトをめちゃくちゃ調べて、顔が優しいなと思った2匹を選びました。はっさくは大阪の公園で、しっぽなは大学の敷地内で暮らしていたところを保護された猫でした。

 大学におったからですかね、しっぽなは品があるんですよ。置き物みたいに足を体にピタッとつけてスッと姿勢よく座ってることが多いです。

――最初から1匹ではなく、2匹を選んだのは?

 1匹やったら寂しいんちゃうかと思って。で、どちらかを先に入れると縄張り争いが起きると聞いたので、同時に家に迎え入れたんです。それがよかったのか、最初から2匹は仲良しでした。

——2匹はどんな性格ですか?

 しっぽなは“猫っぽい猫”で、ツンデレ。人にあんまり近寄ってこないし、ビビリです。

 はっさくは人懐こくて、最初から僕らに近寄ってきました。知らない人が来ると最初は隠れてますけど、10分くらい経ったら平気な顔して出てきますね。

――「しっぽな」と「はっさく」、2匹の名前の由来を教えてください。

 奥さんと1匹ずつ名前をつけようということになりまして、僕が「はっさく」を名づけました。元々、柑橘のはっさくが好きなんですけど、丸まってた時、茶色い毛が黄色っぽく見えたから、そう名付けて。

 「しっぽな」は、奥さんが『ひみつのアッコちゃん』が好きで、アッコちゃんが飼ってた猫の名前が「シッポナ」やったんで、そうつけたと聞きました。

 普段はしっぽなを「しぽちゃん」、はっさくを「はちゃん」って呼んでます。

2021.09.28(火)
文=高本亜紀
撮影=山元茂樹
写真=鰻和弘