忘れていたあれこれまで思い出す
『ココアどこ わたしはゴマだれ』
高山なおみ スイセイ 著
高山と当時の夫スイセイによる対話。
「二人の運命の出会いが感動的。私はこの人を待ってたんだ……と一瞬で気づく高山さんの心情描写がヴィヴィッドで、忘れていたはずのことまで思い出してしまいます」(三浦哲哉さん)
夏の恋を体験したような気持ちに
『夏の前日』
吉田基已 著
芸大生と画廊を営む女性の夏の恋。
「過剰なくせに終わりの寂しさをはらんでいて、夏は恋に似ていると思います。繰り返し読むうち自分もひと夏の恋を描きたくなり書いたのが『神様の暇つぶし』です」(千早さん)
四人の少年少女の錯綜を描く
『H2』
あだち充 著
少年少女四人を主人公にした物語。二人の少年がそれぞれ通う高校の甲子園出場を目指して奮闘し、そこに少女たちの少年たちへの想いが錯綜する。
「恋愛漫画ではないですが『やっぱ野球部!』という気持ちに」(加納さん)
2021.10.24(日)
Text=Nozomi Nagata
Photographs=Kengo Shimizu