作家や俳優などの方々に、読むと感情が湧き上がってくる本をノンジャンルで教えてもらいました。生活に彩りを与えてくれる、ブックガイドです。

 昔の恋を思い出して切なくなったり理想の恋愛にうらやましくなったり。心が甘く痛む本、揃ってます。

崇高と汚濁が明滅する自伝的作品

『花のノートルダム』
ジャン・ジュネ著 中条省平訳

 『泥棒日記』で知られる作者が獄中で書いた自伝的デビュー作。

「昔好きだった人が読んでいて勧められて読みましたが、全く読み進められなくて、すごく苦戦して……。それでも読み切った記憶で胸がぎゅっとします」(柴田さん)

こんな男性に出会ってみたかった!

『自転車屋さんの高橋くん』
松虫あられ 著

 ヤンキーっぽい高橋くんに不思議と癒やされるラブコメ作品。

私の青春、こうだったらよかったのにって読むたびきゅんきゅんしています。高橋くんは相手の意志をとことん尊重できるナイスガイ!」(トミヤマさん)

わかり合えないのに惹かれ合う

『窮鼠はチーズの夢を見る』
水城せとな 著

 恋に溺れていく二人の男性を描く。

「水城せとなさんの作品のなかで特に、愛とは恋とはなんぞや、を強く描いた作品。相手が大好きなのにどこまでいっても分かり合えない二人のやり取りに胸をかきむしりたくなります」(宇垣さん)

2021.10.24(日)
Text=Nozomi Nagata
Photographs=Kengo Shimizu

CREA 2021年秋号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

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