作家や俳優などの方々に、読むと感情が湧き上がってくる本をノンジャンルで教えてもらいました。生活に彩りを与えてくれる、ブックガイドです。

 ページをめくるとぐっと感情が高ぶってしまう本。切なくやさしい涙を誘います。

絶望の中にも人間らしさが

『夜と霧 新版』
ヴィクトール・E・フランクル 著
池田香代子 訳

 精神科医がナチスの強制収容所での体験を綴った名著。

「絶望の中でも囚人はユーモアを忘れず闘おうとしていたという記述を読むと、人間というものの気高さや胆力を信じられる気がします」(三浦天紗子さん)

気づけたらあとは変えていくだけ

『82年生まれ、キム・ジヨン』
チョ・ナムジュ 著
斎藤真理子 訳

 韓国フェミニズム小説ブームに火をつけた傑作。

「笑っていたはずの過去の瞬間一つひとつが、本当の私は笑いたくなんてなかったんだと気づかされます。泣きながら這ってでも頑張ろうと思える本です」(長井さん)

2021.10.21(木)
Photographs=Kengo Shimizu

CREA 2021年秋号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

この特集の掲載号

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CREA9月発売号は「エンタメ」特集。家に籠る時間が長くなって、あらためて“エンタメ”の力に気づいた人は多いのではないでしょうか。疲れた時こそ、観て、聴いて、読む。心身どっぷり浸ってもいいし、何も考えず笑うだけでもいい。ドラマ、映画、ラジオ、舞台、本、マンガを中心に、明日への活力となるリストをお届けします。