京都ならではのお薦めランチ、ディナー。京都名物ならならやっぱり錦!

 京の台所として名高い「錦市場」。全長390メートルのアーケードには、京野菜、琵琶湖の魚介、鱧、湯葉、生麩、漬物など、ヨソではなかなか目にできない食材が並び、京都が400年以上にわたって育ててきた食文化に触れることができます。

 そんな錦市場の今について、天明年間(1787年)創業の酒店「津之喜酒舗」8代目店主の藤井輝男さんは、「厳しい状況の中で生き残っているのは、やはり“本物”。お客さんが戻ってきたときに質の高いサービスができるよう、老舗も日々アップデートしています。

 京都を訪れるたびに立ち寄ってくれる“スパンの長い常連さん”も多いから、その期待を裏切りたくない。今後も、錦市場が京都の食文化を牽引していけるかどうか、試されてますね」と、ニヤリ。

 こうした店主から専門的な知識を聞くのも、錦市場の醍醐味。通うほどに知見が広がり、ときに思わぬ出会いが生まれる場所です。

 高瀬川の西側、町家が並ぶ一角に、かつてはお茶屋さんだった築約100年の町家をリノベーションした「創作中華 一之船入」があります。その名の通り、高瀬川の名所、一之船入に面しており、風情豊か。

 ランチは、全7品「福コース」3,850円と、「魏コース」6,600円の2種類(いずれもサ別)。中国特級調理士の資格を持つオーナーシェフ・魏 禧之さんの料理は、無農薬の京野菜をふんだんに使い、軽やかで滋味深いと評判です。

 以下、「福コース」の一部をご紹介します。

創作中華 一之船入

所在地 京都市中京区一之船入町537-50
電話番号 075-256-1271
営業時間 11:30~13:30、17:00~20:00
定休日 日曜
https://ichinohunairi.com/

 大正期に建てられた町家で自家製豆腐料理が楽しめる「豆水楼 木屋町店」。店は鴨川に面しており、この時期は夏の風物詩「鴨川納涼床」での食事も可能です(要予約・席料 1人1,000円)。

 名物のおぼろ豆腐は、国産100%の大豆に天然にがりを加えた昔ながらの製法。

 夏は「冷やし」でいただきます。このほか、生麩の田楽や、湯葉、旬のお造りや天ぷらなどがつく豆腐会席は、満足度大。今回いただいた「高瀬川コース」(5,775円~の一部をご紹介します。

とうふ料理 豆水楼 木屋町店

所在地 京都市木屋町通三条上る上大阪町517-3
電話番号 075-251-1600
営業時間 11:30~15:00、16:30~20:00
定休日 無休
http://tousuiro.com/

 古くから商工の中心地として栄えた繁華街、三条エリアをとことん満喫できる観光都市ホテル「OMO5京都三条」。

 京都の経済発展を支えた高瀬川をタイムトラベル気分で歩いたり、老舗が点在する三条通りでショッピングを楽しんだり。錦市場や、和菓子の老舗、川沿いの風情豊かなレストランなど、食の楽しみも盛りだくさん。

 街歩きの醍醐味がギュッと詰まったホテルステイをぜひ体験してください。

OMO5京都三条

所在地 京都市河原町通三条上る恵比須町434-1
電話番号 0570-073-022(星野リゾート予約センター)
宿泊料金 2名1室利用時 1名6,000円~(食事別)
客室数 122室
チェックイン 15:00/チェックアウト 11:00
アクセス 市営地下鉄 京都市役所前駅より徒歩約2分、京阪本線 三条駅より徒歩約5分
https://hoshinoresorts.com/ja/hotels/omo5kyotosanjo/
●Wi-Fiあり

Column

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2021.07.05(月)
文=伊藤由起
撮影=鈴木七絵