北海道の中心部にある約1,000ヘクタールの広大な滞在型リゾート「星野リゾート トマム」。四季折々の自然を体験できるアクティビティが揃い、自分だけのリゾートを楽しむことができます。
そして、なんといってもここ「星野リゾート トマム」のシンボルといえば、雲海。「この素晴らしい景色をもっと知ってほしい」と15年前に作られた「雲海テラス」がリニューアルしたと聞き、トマムの地を訪れました。
「雲海テラス」リニューアルで大迫力の絶景の中に身を置ける!
山深い苫鵡(トマム)の地に広がる「星野リゾート トマム」。ここを訪れる多くの人のお目当ては早朝に出現する雲海の絶景。リゾートのシンボルともなっている存在です。
そもそも、こちらはスノーリゾートでもあり、スキーのためのゴンドラがあります。夏場、整備のためにゴンドラを利用していたスタッフが雲海を目にし、「この素晴らしい景色をお客様にも見せたい」という想いから「雲海テラス」が誕生。2006年のオープン以来、累計来場者数は120万人を突破し、今年、さらにスケールを広げてリニューアルを果たしました。
もっともスケールアップしたのは展望デッキ。3階建てになり、収容人数も190人から900人に増えたので、ゆったりと雲海を眺めることができます。今までよりも前面にせり出しているので、ますます雲海が近く、空中に浮いているような気分になれるのです。
また、デッキにある屋内カフェ「雲Cafe」には、新顔の“雲スイーツ”が登場しました。もこもこと雲の形をした「雲ソフト」や綿あめをふんわりとのせた「雲海ソーダ」など、可愛くて思わず写真を撮りたくなるものばかり。店内でも、展望デッキのソファでのんびり雲海を待つのもいいですね。
雲海テラスでは、雲の上の体験を充実させるべく、9つの過ごし方を提案する計画を進めています。現在、完成しているのは6つ。つり橋のような構造の「Cloud Walk(クラウドウォーク)」は、地面からの距離は最大約10メートル、雲の上にせり出すように作られていて、210度の景色を見渡すことができます。あえて少しだけ揺れる構造にしていることで、ふわふわ“雲の上を歩いている”気分です。
もうひとつ人気なのが「Cloud Pool(クラウドプール)」。雲の形をした縦横約10メートルの巨大なハンモックです。フワフワ歩いてみたり、ネットの上にごろんと寝てみることもできます。まさに雲の上の体験!
2019年にオープンしたのは「Cloud Bar(クラウドバー)」。まるでバーカウンターのようにスツールに腰を掛け、雲海や日の出をウォッチングできます。脚がはしごになった地上3メートルの椅子に座って、13メートルのバーに頬杖。まるで雲海を楽しむためのバーなのです。
ほかにも、雲海を楽しむための工夫があちこちにあるので、雲海に出合えたら楽しみ尽くしたいものです。
雲海テラス
期間 2021年5月12日~10月14日
ゴンドラ運航時間 5:00~8:00(上り最終乗車)、9:00(下り最終乗車) ※時期により変動あり。
料金 宿泊客は無料。ビジターは大人1,900円、小学生1,200円、ペット500円
※天候や気象条件によりゴンドラが運休となる場合があります。
https://www.snowtomamu.jp/summer/unkai/
2021.08.27(金)
撮影=橋本 篤
文=CREA編集部