![OMOレンジャーと行く「京町らんまんさんぽ」で街に溶け込む楽しさを実感。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/c/0/1280wm/img_c0a1c8b8b0b61010c35b4c7150ee5469157410.jpg)
星野リゾートが展開する都市観光ホテルブランド「OMO」には、その街にしかない魅力を深堀りする仕掛けがいっぱい。
第2回前編では2021年4月、京都駅の南側にオープンした「OMO3京都東寺」の楽しみ方をご紹介しました。
後編では、古くから町衆の文化が栄えてきた京都の繁華街にある「OMO5京都三条」とグルメスポットをご案内します。
京都の経済発展の礎を築いた高瀬川をOMOレンジャーがご案内
![京都の経済発展の礎を築いた高瀬川。川が紡いできた時の流れに沿ってタイムトラベル!](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/d/1/1280wm/img_d1ed362df4d448e7318fc70d80209724118716.jpg)
「OMO5京都三条」が位置する三条エリアは、京都市のなかでもとりわけ、町衆(裕福な商工業者~の文化が栄えてきた繁華街です。
ご近所アクティビティ「京町らんまん川さんぽ」では、その街なかを流れる高瀬川に注目。案内してくれたのは、ホテル周辺の街を知り尽くした、OMOレンジャーの八十田香枝さんです。
「京都といえば鴨川が有名ですが、それとほぼ平行して流れる高瀬川は、江戸時代の初期、京都の中心部と伏見間の水運のために開かれた、約10.5キロの運河です。川沿いを歩くと、京都の街の成り立ちや、時の流れをたどることができますよ」(八十田さん)
![スタート地点の「一之船入」には、伏見の酒樽を積んだ高瀬舟(復元)が展示されている。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/7/4/1280wm/img_7421a5929913aa7392e57bf26d89ace9261441.jpg)
![高瀬川沿いにある、京都五花街のひとつ先斗町(ぽんとちょう)。千鳥の紋章が目印。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/e/c/1280wm/img_eccffb1c8988fc6e1bd0c0ae47fc4c75143523.jpg)
高瀬川は、豪商の角倉了以(すみのくらりょうい)とその子素庵(そあん)が、今のお金でおよそ150億円もの私財を投じて開いた運河。最盛期は200艘近い舟が往来していたとか。
上り舟では主に米や酒、醤油、塩、油などの食品が運ばれ、下り船には、たんす、長持、鉄鋼製品などが運ばれました。
「船入には問屋が多数置かれ、材木町、石屋町、米屋町、塩屋町、船頭町など、扱う商品や職種を反映した町名からも、当時を偲ぶことができます」(八十田さん)
![角倉了以の胸像前で、小道具を片手に話す八十田さん。高瀬川の開削はツルハシなどを使い人力で行われた。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/3/3/1280wm/img_3368334474d703e1a221d80e1ae78730197714.jpg)
2021.07.05(月)
文=伊藤由起
撮影=鈴木七絵