株主優待は長い目で楽しもう
多くの企業では株主に対して株主優待というギフトサービス的なことを行っています。たとえば、スーパーや飲食店の株式を持つと割引券が送られてくるなどです。普段よく利用するお店ならその恩恵は大きいでしょう。お米や調味料など現物を送ってくれる場合もあります。
人気の優待サービスを、具体例を挙げながら見ていきましょう。
■イオン株式会社
買い物金額からキャッシュバックされる「オーナーズカード」が発行される。保有株に応じた返金率でキャッシュバックを受けることができる。100株以上499株以下なら3%。半年で100万円までの買い物が対象になる。
■株式会社ファンケル
3000円相当の自社商品または東日本大震災への寄付、または3000円分の「ファンケル銀座スクエア」ご利用券。
■株式会社サンドラッグ
自社プライベートブランドのヘアケアセット(5040円相当)、お米券3枚(3kg)。
株主優待を狙って株式を購入する場合の注意点としては、株価が値下がりすると損をするということです。また、配当や株主優待などの権利を受ける株主を確定するための日(権利確定日)の直前は株価が高騰する場合があります。逆に権利落後は株価が安くなる傾向があります。長く同じ銘柄を保有して株主優待を受けたいという場合は、あえて権利落後に購入をして来期以降に株主優待などの権利を得るという手もあります。
株式投資で大切なことは、慣れるまでは少額から始めるということです。「株式累積投資(るいとう)」なら1銘柄につき1万円から、「株式ミニ投資」なら通常の10分の1にした単位から株式投資を始めることができます。どちらも購入した株式は証券会社名義となるため、配当金は持ち株数に応じて投資家に還元されます。「千里の道も一歩から」ということわざがありますが、あせらずコツコツと長期投資を心がけることが肝心です。
Column
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2013.04.23(火)
text:Yoko Hanawa
photographs:fotolia