●AIはわかってくれていた!!
待つことおよそ3分で、私の分析結果が出ました。
画像にある「縦ライン」左側の3つが、静止画で測った「現在の私の肌状態」。一番右のラインが、動画から推し量れる「未来の私の肌状態」、つまり、ポテンシャルです。
竹田さんに、解説してもらいましょう。
「まずは、にらさわさんの現在のお肌状態ですが、左から3つめの『うるおい』が気になります。『皮脂:水分』の割合の理想は、『3:5』。ですが、にらさわさんは『4:2』なので、現在のにらさわさんは、油分が多めかもしれません」(竹田さん、以下・同)
なるほど、だからニキビができたり、皮膚が厚くなったように感じられていたのですね。原因として思い当たるのは、最近、不調で肌がカサカサするので、クリームを塗りたくっていることでしょうか。
「そうですね。そのほかに、にらさわさんはマスク生活中、ノーメイクに洗顔なしで過ごしがちとのことでしたが、洗顔しないため余計な皮脂が停滞しているのかもしれません」
……深く思い当たります。
が、実は私のこの「悪しき行動」には、さらなる原因があるのです。そしてそれをこのあと、AIがわかってくれていたように思えて、とても感動したのです。
「続いて、左から2列めの項目を見てみましょう。ここでは、お肌が揺らぐ原因を推測しています。にらさわさんは敏感肌とのことですが、気をつけていただきたいのが、マイクロダストと科学的刺激、そして物理的刺激です。マイクロダストとは、花粉や排気ガス、タバコの副流煙。科学的刺激とは、化粧品の添加物などで、物理的刺激はパッティングなどの刺激です」
この画面を見たときに、私は凄く感動したのです。なぜって、肌荒れの原因として、環境や化学物質のことまで言及してくれていたから。
というのも、私の体感では、今の肌荒れの原因は、ケア不足はもちろんなのですが、もっと大きいのが化学刺激……正にコロナ由来なのですよね。
丁寧に言いますと、コロナ以降に増えた受動喫煙機会のせいなのです。コロナによって、リモートワーカーが増えたせいなのか、私の住まいの周辺や道路でタバコを吸う人に会う機会が増え、副流煙のダメージを受けるようになったのです。特に、エアコンで窓が締め切られていた時期を越えた9月末辺りからは、治っていたはずの喘息が再発。
文字通り、息も絶え絶えの日々を送っていて、肌も荒れていたのです。だから、「ストレスが要注意」なのは、副流煙のストレスでしょう。
AIは、これらの分析結果から、1年のうちで「気をつけるべき時期」と「気をつける要素」についても、別ページで教えてくれていました。
ここで、またまた感動したのですが、気をつける時期と内容が、「私の住んでいる地域」に着目されていたのです! 聞けば、住まいが神奈川と東京でも、内容が少し違ってくるのだとか。
最初に記入した住所情報がこんなところで生かされているとは!
「AI……恐ろしい子!」と、私の頭には、往年の月影先生@ガラスの仮面が北島マヤに放った言葉がよぎったほどでした((C)美内すずえ先生)。
ちなみに、肌状態は悪かったのですが、それは想定内だったからいいとして、意外にも一番右の「ポテンシャル」が高かったのには、驚きました。
「5段階評価で皮下組織が4なのは、皮膚の奥までしっかりと使えている証です。しっかりと使ってこそ、肌のハリはキープできますから、このまま使い続けてくださいね」
思えば、ひと月程前に当コラムで、表情筋研究家の間々田佳子先生に「ウーアー体操」を習ったのが効いたのかもしれません。動画を撮影していたときに、「動きが似てるな」と思ったのですよね。
最後は、私個人にオススメの化粧品を教わって、終了。
今の私に必要なのは、ハリや毛穴、敏感具合にフィーチャーした化粧水(フルイド)と、美容液(セラム)とのことでした。皮脂が多めだったので、乳液(エマルション)は、オススメ上位には出ていませんでしたが、ラインでそろえる場合の「私に合ったタイプ」は紹介してもらえました。
「敏感ケアをしっかりしながら、同時にハリや毛穴対策など攻めのケアもできるのが、アペックスの特徴です。にらさわさんは、敏感でありながらもハリや毛穴もケアしたいお肌だったので、優しいテクスチャーや敏感対応成分でいたわりながら、ハリや毛穴もケアしてくれる成分をカスタマイズしています」
……以上、実り多かった肌分析の所要時間は、30分強。
何よりも良かったのは、自分の今の肌状態が思っていたタイプと違うとわかったこと。知らずにいたら、ケアを頑張っても、肌トラブルはいつまでも改善されなかったかもしれません。
そう考えると、肌状態を正確に知るのは、とても大事。私同様に、「肌が違ってきたな」と感じてきた方には、最新状態をチェックすることをオススメしたいと思います。
Column
にらさわあきこの日々是実践美容道
新人美容研究家のにらさわあきこが取り組む美容道。アラフォー超えて、本格的に真剣に取り組むことになった「美容体験」や「美容習慣」の考察記。
2020.11.08(日)
文・写真=にらさわあきこ
写真=末永裕樹
写真提供=ポーラ