こんにちは、新人美容研究家のにらさわあきこです。

 マスク時代のメイクは、どうしてもアイメイクがキモになりますよね。中でも重要なのが、眉。

 私の眉はしっかり生えているので、形をきちんと描こうとすると怖い眉になってしまうし、さりとて描かないとぼんやりとした印象になってしまいます。

 「どうすれば、自然で美しい眉を描くことができるのだろう」と悩んで、シュウ ウエムラの人気アーティストさんに教わりにいったところ、技術が飛躍的にアップ! 不器用な私でも、自然で形の良い眉が本当に描けるようになったのです。

 しかも眉が少し良く描けるようになっただけで、顔の印象もあか抜けました。とても役に立ったので、ご報告したいと思います。

●眉を決めるポイントは3つ

 教えてくれたのは、シュウ ウエムラの人気メイクアップアーティストの大森健さん。

 大森さんは、アーティストとして長年、TVドラマや舞台、ショーなどのメイクを担当してきたほか、アーティストたちの指導もご担当。

 余りにも立派な方なので、「私レベルのほぼ素人が教わっていいのだろうか」と恐縮しきりだったのですが、いちから優しく教えてくれました。

シュウ ウエムラ

https://www.shuuemura.jp/


 「自然で美しい眉を実現するために大切なのは、色、形、濃淡の3つです。そのうちの色については、前髪と瞳の色を足して2で割るイメージで選ぶと自然です。

 また、形は顔のフォルムを踏まえて、眉山・眉尻・眉頭の3点の位置を外さないようにしましょう。

 濃淡は、自眉の生え方を意識して、1本1本植えるように描いたり、ぼかしたりすると美しく仕上がりますよ」(大森さん、以下・同)

 基本的には、ペンシル1本で実現できるというのですが、そのためにとても大切なのがペンシルの太さです。

 眉毛と同じ太さ・長さに削っておけば、肌にそっと当てるだけで、自然に近い毛を再現できるというのです。

 今回は、シュウ ウエムラのアイブロウペンシル「ハード フォーミュラ」を使っていただいたのですが、実はこの形には大きな意味がありました。

 「芯の部分は、肌に当てた時に長さが1㎝になるように削ってあり、軽くスライドするだけで毛を再現できるようになっています(黄色部分)。ポイントは太さ。横から見ると、毛の太さレベルに(細く)削られています。

 短い毛を描く時はカーブ部分を効果的に使い(緑色部分)、パウダーのようなソフトな影を加える時は側面の赤く囲った部分を“面”にして使います」

●眉山は、黒目と「外側の白目」の境の上に作る

 私の眉で実際に、描き方を教わっていきましょう。

 なお、先に大きなポイントを言いますと、肝心の描く順番は、「眉山~眉尻」「眉山~眉頭」です。これ、かなり大事です。

#1 眉山の位置を決める

 眉山は、黒目と「外側の白目」の境の上にする。

「眉を自然な形にするには、顔の曲線を意識するのが大事です。瞳と『白目の外側』の境部分から顔の“側面”に入るので、そこに眉山を作ることで、正面から見ても、横から見ても、斜めから見ても自然な眉の形になります」

#2 眉尻の位置を決める

 眉尻の位置は、2パターン。

 「小鼻の横」と目尻を結んだ(赤線の)延長上にすると、「カッコいい」「クールな印象」の長い眉に、「唇の端」と目尻を結んだ(青線の)延長上に作ると、「可愛らしい」短めのモテ眉になる。

#3 眉山から眉尻に向かって描いていく

 眉山から眉尻までは、ペンシルの長い部分を肌にそっと当てて、1本1本毛を植えるように描いていく。

#4 眉山から眉頭へ向かって描く

 続いて、眉山から眉頭を描く。

「自然な眉は、眉頭から毛が少しずつ生えていき、眉山に向かって、長さや密度が増えていくもの。だから、描く時は、眉山部分から描き始めるのが大事です」

#5 眉頭をぼかすように描く

 眉頭部分は、ペンシルの側面でこすり、ぼかすように描く。

#6 下から上に生えている毛を描き足す

 ぼかして描いた後に、芯の長い部分を使って、眉頭から眉尻に向かい「下から上に生えている毛」を描き足す。

「眉頭が自然な濃淡だと、鼻が高く見える効果もあります。ペンシルで描きづらい場合は、アイブローパウダーを使うのもオススメです」

#補足 アイブローパウダーを使う場合

 アイプロ―パウダーは、眉頭部分をぼかすようにそっと使う。

 さらに黒目の上部分は、色が抜けている人が多いので、ブラシで補足すると良い。

「黒目の上をブラシで補足すると、瞳の輪郭がはっきりとして目がパッチリして見えますよ」

2020.12.05(土)
文=にらさわあきこ
撮影=松本輝一
写真・資料提供=シュウ ウエムラ