日々の運動不足から、筋力が落ちてゆるんだ体になっていませんか? モデル出身のウォーキングスタイリスト・島田ひろみ先生が、日常生活の中で無理なく美しい体を作る、簡単美ボディストレッチをレクチャーします。


猫背だとメンタルも落ちる? 姿勢を見直して心身の不調を改善

 長引くコロナ禍により、家にこもりがちになっている人も多いはず。

 人と会話する機会が減るとフェイスラインがたるんで来て、運動不足で代謝もダウンして脚がむくんだり、体の不調を感じる人も増えています。

 気分転換も難しく、なんとなく憂鬱な気分が続いているという人は、「姿勢」を見直してみましょう。

「姿勢とメンタルは相互に作用していて、悩んでいたり疲れている時は、自然と背中が丸まって猫背になってしまいます。

 猫背の姿勢は呼吸が浅くなり、代謝も落ちて太りやすく、気分が落ち込みやすくなってしまうことも。つらい時や落ち込んだ時こそ、姿勢美人でいることを心がけると、気持ちも前向きになるでしょう」(島田先生)

 最近はマスクで表情が見えない分、姿勢の美しさも印象を大きく左右します。

 筋トレはつらくてなかなか続かないという人も気軽にトライできて、毎日続けられる「簡単美姿勢ストレッチ」をご紹介します。

これができれば姿勢美人! 基本姿勢と呼吸法をチェック

「姿勢を美しくすることは、自分を大切にすること。姿勢を整えて、心と体をハッピーに保ちましょう」(島田先生)

 まず、「姿勢の整え方」を紹介していきましょう。

腹部を凹ませて引き上げ胸を開き、肩の力を抜いてストーンと落とす。
腹部を凹ませて引き上げ胸を開き、肩の力を抜いてストーンと落とす。

 足は肩幅に開き、かかと、親指、小指の付け根に同じくらいの体重をかけて立ちます。骨盤は床と垂直になるようにして、下腹をパンチされたようなイメージで凹ませ、3cm上に引き上げる意識で立ちます。

 次に、胸を開いて肩を落とし、両手は体の横に楽に垂らします。

 横から見て、耳、肩、腰、手の中指、膝、くるぶしまで一直線に結べる立ち方が、正しい姿勢になります。

【NG例】背中が丸まって肩が内側に入り、下腹が出ている。
【NG例】背中が丸まって肩が内側に入り、下腹が出ている。
【NG例】肩の高さに左右差があり、重心がどちらかに偏っている。
【NG例】肩の高さに左右差があり、重心がどちらかに偏っている。

2020.11.28(土)
文=田辺千菊(Choki!)
撮影=鈴木七絵