名古屋発の人気グループ「BOYS AND MEN」のリーダーであり、俳優としても活動している水野 勝。

 今年結成10周年、30歳を迎える彼がブレイクまでの道のりを振り返るほか、名古屋愛についても語ります。

●サッカー選手の道を諦め、裏方志望に

――5歳のときに、名古屋のサッカー・クラブチームに入団されたそうですね。

 父がペレ、マラドーナ、ベッケンバウアー世代のサッカーファンだったこともあり、気づいたら英才教育を受けていました。

 5歳でクラブチームに入り、めちゃめちゃ練習して、小学校の卒業アルバムにもしっかり「将来の夢はサッカー選手」と書いていました。

 でも、中学2年のときに、その夢は諦めました。上には上がいることがわかったことと、膝を悪くしてしまい、ボールを蹴ることができなくなってしまったんです。

 でも、心からサッカーが好きだったので、中学でクラブチームを辞めた後も、高校の部活で続けていました。

――また、幼い頃から、映画やドラマも好きだったそうですね。

 TV放送されたものをビデオに録って、よく観ていました。特に『バック・トゥ・ザ・フューチャー』と『ダイ・ハード』は、テープが擦り切れるほど観ていたのを覚えています。

 なので、高校の部活を引退した後、映画やドラマのカメラマンかディレクターといった、映像制作の道に進みたいと思い始めました。

 それで、映像制作の技術も学べる大学に進み、課題で絵コンテを描いたり、CMを撮ったりしていたんです。そのときは、今のように出る側になるとは思いもしませんでした。

2020.07.10(金)
文=くれい響
撮影=佐藤 亘