尿素入りかビタミン配合の次に保湿系へ
ここで、クリームの選び方についてご紹介していきましょう。
ひどい手荒れ時には、ユースキンAのような有効成分の入った商品がオススメです。ユースキンAは黄色系の色味ですが、これはビタミンB2の色。
ユースキンAには、ビタミンEとCも配合されているのですが、あかぎれなどの切り傷にはビタミンB2をはじめとするビタミンや他の保湿成分が有効だと言われているのです。
なので、手荒れでひび割れや切り傷がある時には、ビタミンが配合されたクリームを選ぶといいでしょう。
なお、ビタミンEには血行を促進する働きがあるので、手荒れの他に冷えが気になる時は、ビタミンE配合のものがオススメ。ビタミンCは保湿です。
また、さらに悪化してごわつきが見られるレベルなら、尿素配合のものがいいでしょう。尿素は角化したお肌を治すとされているのです。
本当に重症な時には、皮膚科の指示を仰いでくださいね。
ひび割れや角化が治ってきて、普段の状態に近づいてきたら、保湿系の商品がオススメです。塗った後のなじみがいいので頻繁に使いやすいですし、手荒れ予防も期待できます。
前述の通り、私のひび割れは2日でだいたい治ってきたので、この段階で保湿系の商品に切り替えていきました。手全体には保湿系を使い、指先にだけユースキンAを補足する感じです。
なぜそのようにしたかというと、手全体に塗るには、ユースキンAはべたつきが気になる反面、粘度が高いので、保護するにはやはり頼りがいがあったから。
では、保湿系クリームのオススメをいくつかご紹介していきましょう。
まずは、ユースキンの保湿ラインのhànaシリーズ。
hànaにもユースキンAの技術が使われているということで、粘度は低いながらもこちらも、ケア力が高いです。
伸びが良く、塗ると手全体に保護膜が張られたような印象で、保湿としてはこちらの方が上かも? ただし、膜を張られている感じが気になる人もいるかもしれません。
よりなじみの良さを重視したい方には、ザ・ボディショップやTHREEのハンドクリームなどがマッチしそうです。
ザ・ボディショップのハンドクリームは、香り別にいくつか種類があるのですが、大きくは2種類で、「ヘンプ」か、それ以外です。
ヘンプは天然保湿成分ヘンプシードオイル配合のハンドクリームで、ザ・ボディショップの中では9秒に1本売れている人気商品なのだとか。
シリーズの中では、保湿効果が一番期待できるようなのですが、私の推しはブリティッシュローズ。単純に香りが好きなのです。
THREEは、そもそもハンドクリームの印象がなかったのですが、試したら、こちらも香りがとても好みだったので、以来愛用しています。
ベルガモットやユーカリやオレンジ果皮油などが配合されていて、リッチで穏やかで上品なのですよ。
クリーム自体も、上質な生クリームみたいに伸びやかで肌にすぐに吸収されるので、キーボードを扱う人には、特にオススメしたいです。ハンドクリームは携帯することが多いですし、香りもずっと立ち上るので、お気に入りのパッケージや香りで選ぶのも大事でしょう。
……以上、ハンドケア方法とオススメのクリームをご紹介しました。
ハンドケアで大切なのは、なによりも量を使うこと。そして、状態を見ながら、商品を使い分けていくことでしょうか。
ケアについては、ユースキンのウェブサイトに方法が紹介されていました。動画もあったので、気になる方はチェックするといいでしょう。
ユースキンhànaシリーズ
https://www.yuskin.co.jp/products/series_07.html
ザ・ボディショップ ハンドクリーム
https://www.the-body-shop.co.jp/
THREE ハンドクリーム
https://www.threecosmetics.com/onlineshop/products/detail/bod-0701005
ユースキン 手荒れケアのページ
「手指の洗浄・消毒で手荒れを起こしてしまったら」
Column
にらさわあきこの日々是実践美容道
新人美容研究家のにらさわあきこが取り組む美容道。アラフォー超えて、本格的に真剣に取り組むことになった「美容体験」や「美容習慣」の考察記。
2020.04.26(日)
文=にらさわあきこ
写真=にらさわあきこ、平松市聖