CREA〈するめ基金〉熊本のこれまでの活動とご報告

 CREA〈するめ基金〉熊本は、村上春樹さん、吉本由美さん、都築響一さんと雑誌『CREA』編集部(文藝春秋)が、2016年4月に発生した「熊本地震」の被災地支援を目的として、立ち上げた基金です。

 「するめを嚙むみたいに、じっくりたゆまず支援を進めていきましょう」という村上さんの言葉を基に支援金の募集、チャリティ・イベントの開催といった活動を展開。

 2016年末に募集を締め切った支援金は1351万4840円となり、3人で相談の結果、支援金の使い途を決定しました。

・村上さん
夏目漱石旧居の修復に600万円(熊本市文化財災害復旧支援金〈第三旧居、第五旧居〉に500万円、〈第六旧居〉に100万円)

・吉本さん
熊本市動植物園の修復に500万円

・都築さん
音楽イベント支援に200万円(阿蘇郡西原村の久保田自動車にあるライブハウス「くぼたくんち」にて復興ライブ3回開催)

 2017~19年にかけて、吉本さんは「熊本市動植物園の意見聴取委員会」に参加、17年10月、18年11月、20年2月に「くぼたくんち」で復興ライブが開催されるなど、さまざまな形で復興を支援。

 2020年2月で支援金を使い切ることになり、熊本市の早川倉庫で報告会を兼ねたトークイベントを開催、CREA〈するめ基金〉熊本の一つの区切りとすることにいたしました。

CREA WEB/CREA〈するめ基金〉熊本特設ページ

https://crea.bunshun.jp/list/feature/crea201604-kumamoto

村上春樹(むらかみ はるき)

1949年、京都府生まれ。79年『風の歌を聴け』でデビュー。著書に『アフターダーク』『1Q84』『騎士団長殺し』など。最新刊『猫を棄てる 父親について語るとき』が2020年4月23日(木)発売予定。


吉本由美(よしもと ゆみ)

1948年、熊本県生まれ。スタイリストとして『anan』『Olive』『クロワッサン』で活躍。現在は作家・エッセイストとして執筆活動に専念。熊本発の文芸誌『アルテリ』にも寄稿。著書に『みちくさの名前。』『キミに会いたい』など。


都築響一(つづき きょういち)

1956年、東京都生まれ。93年『TOKYO STYLE』を発表。96年『ROADSIDE JAPAN』で木村伊兵衛賞を受賞。有料メルマガ『ROADSIDERS’weekly』を毎週発行。著書に『独居老人スタイル』『圏外編集者』など。

CREA〈するめ基金〉熊本

2020.04.14(火)
文=村上春樹、吉本由美、都築響一
撮影=都築響一、平松市聖

CREA 2020年5月号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

この記事の掲載号

おいしい、台湾。

CREA 2020年5月号

その一口できっと笑顔
おいしい、台湾。

定価820円

台湾を訪れると、いつも地元の人のあたたかさ、おおらかさに心癒されます。その笑顔の秘密は、日々の豊かなごはんなのかも。あつあつの小籠包に滋味深いお粥や豆漿、心ときめくかき氷とふわふわの豆花。おいしいものは元気をくれる。そんな当たり前だけど大切なことを思い出させてくれる旅をご案内します。